【中山グランドJ】3本の矢を放つ田中剛調教師「3頭とも調教で良い動き」

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10日、土曜中山11レース・中山グランドジャンプ(J・G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、阪神スプリングジャンプ8着のビービースカット(牡6、美浦・田中剛厩舎)、前走、阪神スプリングジャンプ9着のマイネルネオス(牡10、美浦・田中剛厩舎)、前走、ペガサスジャンプステークス1着のリキアイクロフネ(牡6、美浦・田中剛厩舎)の3頭を送り込む田中剛調教師に話を聞いた。

各馬の調教内容は以下のとおり。

ビービースカットは、柴田大知騎手を背に障害・芝コースで追われ、4F54.9-40.7-13.7をマーク。

マイネルネオスは、浜野谷憲尚騎手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F71.8-56.2-41.4-13.4をマーク。

リキアイクロフネは、金子光希騎手を背に障害・芝コースで追われ、4F54.4-40.2-13.0をマーク。

【田中剛調教師のコメント】
「3頭とも調教で良い動きを見せていますし、良い状態でレースに向かえると思います。

ビービースカットは、これまで重賞でも惜しい競馬をしているように能力はあります。終い切れそうで切れないレースが続いていたので、ペース的に中山の長距離に替わるのはプラスだと思います。飛越は上手ですしスタミナもあるので楽しみですけど、G1コース初挑戦なので、まずは無事に完走してくれればと思っています。

マイネルネオスは、ここ何戦か安定して使ってこれていますし、調子落ちはありません。最近はズブさが出てきていて、今回の調教から拍車を付けてみましたが、効果がありそうなのでレースでも付ける予定です。G1なら他馬と同斤量で出られますし、ペースも落ちて競馬はしやすくなると思います。G1を勝っている実績馬なので巻き返しに期待しています。

リキアイクロフネは、阿部新生先生が勇退されてから1ヶ月足らずでレースを使ったので、その間はスタッフ一丸となって手探りで調教をしてきました。勝たせていただきましたが、勝ったときには、阿部先生に申し訳ないなと思いました。内容としては、3コーナーから馬なりで上がって行って、仕掛けを待つくらいのスタミナを見せてくれましたし、最後も楽勝という強いレースだったので、次は大きいところに行くしかないだろうという雰囲気でした。
まだ障害馬としてのキャリアは浅いですけど、ここまで良い成績を残していますし、この先を考えてG1を経験させてみようとチャレンジすることにしました。G1コースで大きな障害がありますが、飛越が上手なので心配ないと思います。無事に障害を飛んできて、終いどれだけ脚を使えるかですね」