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平林雅芳の目
2009/4/7(火)
日曜阪神10R
大阪杯(GⅡ)
芝2000m
勝ちタイム1.59.7
勝ち馬:ドリームジャーニー(牡5、栗東・池江寿厩舎)
■着差以上の勝利。ドリームジャーニーが目が覚めた!!
GⅠ馬が6頭も揃った大阪杯。
天皇賞のトライアル戦の図式だが、まるでGⅠレースのような雰囲気での中での実戦となった。
その中で59キロを背負った圧倒的人気のディープスカイだったが、直線半ばでドリームジャーニーに先んじられ必死に追いすがったが、クビ差の負けと今年緒戦を落とした。
ディープスカイをピッタリとマークした競馬となり、直線半ばで交わし逃げ込まんとする処をもう一度ディープスカイの差し返しにあったのだが、何とかクビ差しのぎ切って、大本命を抑えて勝利をもぎ取った。
今回は調教からハードに攻めての実戦だった。 力強さが全面に出た、力でねじ伏せた着差以上の強い勝ち方で、こんなドリームジャーニーを観るのは久しくなかった思いだ。
やっと自分自身を取り戻したドリームジャーニーと言った印象であり、これからの闘いがますます楽しみとなった・・・。
土曜の昼過ぎから降った雨だったが、かなりタップリと水分を残したようで、日曜の芝コースは内目が伸びず、外差しが決まる決着が続いていた。
それを意識して、ジョッキー達も直線外へ外へと進路を取るようになっていた。
最近の内々の、前々の馬ばかりの決着でなく、差しが決まる競馬は見ていてもちょっとドキドキしてスリリングだった。
ヴィクトリーが押して出て、今日も先手を主張。
アドマイヤフジが、スッと2番手につけて1角を廻った。
内のマツリダゴッホもコーナーリングで前へと位置取った。
2角を過ぎて、先頭のヴィクトリーと2番手のアドマイヤフジとは、ちょっと水が開き始めた。
3番手にマストビートゥルー、その後にシャドウゲイトが続き、外目にディープスカイ。
その真後ろの内にサンライズマックス。
ドリームジャーニーは、ちょうどディープスカイをマークするような位置となった。
そのグループの一番後ろがダイシングロウ。
そしてそこから少し開いたところに、カワカミプリンセスを含めた第三のグループといった形で、まるで3分割された形での隊列となった。
向う正面に入っても前との間隔も変わらないのだが、後続の馬がちょっと掛り気味な感じで行く瞬間があった。
しかし、3角手前ぐらいではまた皆折り合いもつき、虎視眈々と決着の場へ向う、そんな感じであった。
3角過ぎて後800のハロンあたりで、後続もだいぶ差を縮め出し、最初の三分割の隊列ではなくなった。
前を行くヴィクトリーだけがちょっと水を開けて、3馬身ぐらい後ろに後続グループの先頭アドマイヤフジをはじめとした馬群が近づきつつあった。
直線入り口ではディープスカイも外目から前をうかがう勢いだった。
最内はマツリダゴッホの手応えも十分で廻ってきた。
カワカミプリンセスは、まだ後ろから2、3頭めで、前との差はまだかなりある感じだった。
直線に入ると、ヴィクトリーを飲み込むように馬群が横一線となり、アドマイヤフジがスッと前へ出た。 その内から、一瞬だけマツリダゴッホが先頭にたったシーンもあった。
外からディープスカイも伸びているが、その横をドリームジャーニーが瞬時に抜き去って前に躍り出た。
先頭に出たドリームジャーニーにもう一度インから追い迫るディープスカイ、アドマイヤフジが3番手かと思ったところを、大外からカワカミプリンセスが凄い脚を使って上がってきて、ゴールを通過していた。
そしてダイシングロウが5着。
一番内のマツリダゴッホは、最後脚が止まったのか、だいぶ前の馬とは差が出来てしまっていた。
前半の千メートルが、60秒ちょうど。
先手を取ったヴィクトリーだったが、けっこういいペースとなってしまった様子。
息を入れたのがその後の2ハロンだけで、上がり800メートルではまた11秒台の切れが要求される競馬となる苦しい流れとなってしまった。
最後2Fが11.2に11.7と、完全に末脚勝負の闘いとなった。
59キロを背負ったディープスカイだったが、最後にもう一度差し返し気味の内容。
やはり実力は半端ではない。
それをマークして、差して先頭に踊り出たドリームジャーニーだったが、最後はまた抜いたディープスカイに差し返され気味となりヒヤリとする着差だったが、内容は堂々たるものだった。
今回は調教も実にシッカリと追って、馬体重こそ増えなかったものの、ドッシリ感が出て最近では一番の雰囲気の馬体だった。
まさに横綱相撲。
ガップリと組んで寄り切ったような取り口であった。
マツリダゴッホは①番枠も不利だったのだろうが、最後に伸びが止まったあたりはどんなものなのか?
負けて強しのディープスカイに、完全復調なったドリームジャーニー。
そしてカワカミプリンセスも、やはり持てる力はなかなかと再認識させられた競馬であった・・・。
それぞれ今後歩む道は違うのかも知れないが、力と力とが真っ向からぶつかり合う、いい競馬を見させて貰った。
爽快感が残る好レースであった・・・。
大阪杯(GⅡ)
芝2000m
勝ちタイム1.59.7
勝ち馬:ドリームジャーニー(牡5、栗東・池江寿厩舎)
■着差以上の勝利。ドリームジャーニーが目が覚めた!!
GⅠ馬が6頭も揃った大阪杯。
天皇賞のトライアル戦の図式だが、まるでGⅠレースのような雰囲気での中での実戦となった。
その中で59キロを背負った圧倒的人気のディープスカイだったが、直線半ばでドリームジャーニーに先んじられ必死に追いすがったが、クビ差の負けと今年緒戦を落とした。
ディープスカイをピッタリとマークした競馬となり、直線半ばで交わし逃げ込まんとする処をもう一度ディープスカイの差し返しにあったのだが、何とかクビ差しのぎ切って、大本命を抑えて勝利をもぎ取った。
今回は調教からハードに攻めての実戦だった。 力強さが全面に出た、力でねじ伏せた着差以上の強い勝ち方で、こんなドリームジャーニーを観るのは久しくなかった思いだ。
やっと自分自身を取り戻したドリームジャーニーと言った印象であり、これからの闘いがますます楽しみとなった・・・。
土曜の昼過ぎから降った雨だったが、かなりタップリと水分を残したようで、日曜の芝コースは内目が伸びず、外差しが決まる決着が続いていた。
それを意識して、ジョッキー達も直線外へ外へと進路を取るようになっていた。
最近の内々の、前々の馬ばかりの決着でなく、差しが決まる競馬は見ていてもちょっとドキドキしてスリリングだった。
ヴィクトリーが押して出て、今日も先手を主張。
アドマイヤフジが、スッと2番手につけて1角を廻った。
内のマツリダゴッホもコーナーリングで前へと位置取った。
2角を過ぎて、先頭のヴィクトリーと2番手のアドマイヤフジとは、ちょっと水が開き始めた。
3番手にマストビートゥルー、その後にシャドウゲイトが続き、外目にディープスカイ。
その真後ろの内にサンライズマックス。
ドリームジャーニーは、ちょうどディープスカイをマークするような位置となった。
そのグループの一番後ろがダイシングロウ。
そしてそこから少し開いたところに、カワカミプリンセスを含めた第三のグループといった形で、まるで3分割された形での隊列となった。
向う正面に入っても前との間隔も変わらないのだが、後続の馬がちょっと掛り気味な感じで行く瞬間があった。
しかし、3角手前ぐらいではまた皆折り合いもつき、虎視眈々と決着の場へ向う、そんな感じであった。
3角過ぎて後800のハロンあたりで、後続もだいぶ差を縮め出し、最初の三分割の隊列ではなくなった。
前を行くヴィクトリーだけがちょっと水を開けて、3馬身ぐらい後ろに後続グループの先頭アドマイヤフジをはじめとした馬群が近づきつつあった。
直線入り口ではディープスカイも外目から前をうかがう勢いだった。
最内はマツリダゴッホの手応えも十分で廻ってきた。
カワカミプリンセスは、まだ後ろから2、3頭めで、前との差はまだかなりある感じだった。
直線に入ると、ヴィクトリーを飲み込むように馬群が横一線となり、アドマイヤフジがスッと前へ出た。 その内から、一瞬だけマツリダゴッホが先頭にたったシーンもあった。
外からディープスカイも伸びているが、その横をドリームジャーニーが瞬時に抜き去って前に躍り出た。
先頭に出たドリームジャーニーにもう一度インから追い迫るディープスカイ、アドマイヤフジが3番手かと思ったところを、大外からカワカミプリンセスが凄い脚を使って上がってきて、ゴールを通過していた。
そしてダイシングロウが5着。
一番内のマツリダゴッホは、最後脚が止まったのか、だいぶ前の馬とは差が出来てしまっていた。
前半の千メートルが、60秒ちょうど。
先手を取ったヴィクトリーだったが、けっこういいペースとなってしまった様子。
息を入れたのがその後の2ハロンだけで、上がり800メートルではまた11秒台の切れが要求される競馬となる苦しい流れとなってしまった。
最後2Fが11.2に11.7と、完全に末脚勝負の闘いとなった。
59キロを背負ったディープスカイだったが、最後にもう一度差し返し気味の内容。
やはり実力は半端ではない。
それをマークして、差して先頭に踊り出たドリームジャーニーだったが、最後はまた抜いたディープスカイに差し返され気味となりヒヤリとする着差だったが、内容は堂々たるものだった。
今回は調教も実にシッカリと追って、馬体重こそ増えなかったものの、ドッシリ感が出て最近では一番の雰囲気の馬体だった。
まさに横綱相撲。
ガップリと組んで寄り切ったような取り口であった。
マツリダゴッホは①番枠も不利だったのだろうが、最後に伸びが止まったあたりはどんなものなのか?
負けて強しのディープスカイに、完全復調なったドリームジャーニー。
そしてカワカミプリンセスも、やはり持てる力はなかなかと再認識させられた競馬であった・・・。
それぞれ今後歩む道は違うのかも知れないが、力と力とが真っ向からぶつかり合う、いい競馬を見させて貰った。
爽快感が残る好レースであった・・・。
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