【3回東京】イスラボニータ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回東京】イスラボニータ

イスラボニータ
(牡2、美浦・栗田博厩舎)
父:フジキセキ
母:イスラコジーン
母父:Cozzene

父はフジキセキ。スプリント部門へキンシャサノキセキ、コイウタやエイジアンウインズといったマイル女王、驚異の日本レコードを叩き出したダノンシャンティ、さらにダート界にはカネヒキリ、シャトル先での成功作としてもドバイシーマクラシック勝ちのサンクラシークら、長年に渡って多彩なトップホースを送り出している。タマモベストプレイ(きさらぎ賞)、メイケイペガスター(共同通信杯)など、現3歳の勢いも目覚ましい。

母イスラコジーン(その父コジーン)はアメリカで2勝。重賞での2着が1回、3着が2走ある。日本のターフでスピードや切れ味を発揮しそうな血筋である。社台サラブレッドクラブにて総額2400万円で募集された。

5月21日の遅生まれながら、社台ファームでの乗り込みは順調に進行。山元トレセンに移り、スピードメニューを消化したうえ、4月18日、美浦に入厩した。5月2日、ゲート試験を一発でクリア。先週は坂路で51秒0、ラストも11秒8(馬なり)という絶好の動きを披露した。

「素直な性格で調整がしやすい。余裕を残した仕上げでも、反応は十分に及第点。息もできている」(栗田博憲調教師)

6月2日(日)、東京の芝1600mでデビュー。蛯名正義騎手が騎乗する。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。