【安田記念】ロードカナロア「今後はスプリンターズS~マイルへ」

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1着 ロードカナロア(岩田騎手)
「マイルももってくれて嬉しく思います。どこからでも良いと思っていましたが、真ん中で内外を見ながら良い位置で競馬を出来ました。少しかかるところもありましたが、楽に追走してくれました。ゴールから逆算して追い出しのタイミングを考えました。直線は一頭になると遊ぶので、それだけを気をつけました。ゴール前では他の馬がくる気配がしましたし、最後まで気を抜けませんでした。ここを勝って、秋に向けてレース選択の幅が広がったと思います」

(安田隆行調教師)
「今回が厩舎にとっても初となる安田記念への挑戦でした。同じ名が付いたレースに勝て、光栄です。
高松宮記念の後、秋につながるレースとして6月に1戦させたいと考え、オーナーサイドと協議したうえ、参戦を決めました。
1200mを中心に使ってきましたので、やはりマイルをこなせるかどうか、不安があったことは事実です。ましてや直線の長い東京が舞台ですからね。普段の調教に関しては何ら変えることはなかったのですが、直前の追い切りは坂路でなく、コースで行いました。それが距離克服へもプラスに働いたと思います。
いいスタートを切り、道中はカナロアのペースで運べましたよ。直線に向いたとき、岩田騎手の手応えが楽だったので、いけると見ました。ただ、残り1ハロンでショウナンマイティが迫ってきました。勝利を確信したのはラスト50mでしたね。
昨年のスプリンターズS当時は、まだ成長途上にあると感じていましたが、いまは完成した実感があります。調教で騎乗者の思うように動けますし、走りに無駄がないのが最大のセールスポイント。馬房ではおちゃめな表情をしていて、なでていてかわいいですしね。
馬のことを考え、今後もマイル以下のレースを使っていきますが、選択肢が広がりました。今後はスプリンターズS、マイルチャンピオンシップという路線になりますね。そして、その後は香港スプリントだけでなく、香港マイルも視野に入ってくるでしょう」

2着 ショウナンマイティ(浜中騎手)
「初のマイルで位置取りが分からないところがありましたけど、上手に走ってくれました。良い競馬が出来たとは思いますけど、この馬にG1を取らせてあげたかったので悔しいです」

3着 ダノンシャーク(C.デムーロ騎手)
「ペースが速かったですね。この馬自身は良い脚で伸びていましたが、直線で勝ち馬に寄られて脚が鈍ってしまいました」

4着 マイネイサベル(松岡騎手)
「内から香港馬にぶつけられてしまいました。終いは良い脚を使ってくれましたが、溜めればこれくらいの脚を使えますよ」

5着 サクラゴスペル(横山典騎手)
「マイルに延ばしましたが、見ての通り上手に走ってくれました。内から良い脚を使っていますし、秋が楽しみです」

6着 ダークシャドウ(戸崎圭騎手)
「馬の出来はすごく良かったです。今日はいつもより位置を取りにいった分かもしれませんね。溜めた方がビュンときたかもしれません。マイルでも上手に走ってくれました」

7着 ガルボ(石橋脩騎手)
「勝つとしたら内枠からこういう競馬だろうというイメージは出来ていました。その通りの競馬が出来て、坂を上がっても手応えが良かったので期待しましたが、そこからがジリジリでした。いつも厩舎がしっかり仕上げてくれますし、馬もよく頑張ってくれました」

10着 グランプリボス(内田博騎手)
「もう少しゆっくり出していこうと思っていましたが、馬が力んでしまいました。勝ち馬と一緒に上がって行きたかったですけど、前が詰まってしまいました」

14着 カレンブラックヒル(秋山騎手)
「連勝していた頃はかかるくらいの闘争心を見せていましたが、最近はレースでも稽古でも妙に折り合ってしまいます。こんな馬ではありませんし、何とか戻ってほしいです」