【3回阪神】ウインスプラッシュ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回阪神】ウインスプラッシュ

ウインスプラッシュ
(牡2、栗東・加用厩舎)
父:マツリダゴッホ
母:デルフィーネ
母父:フォーティナイナー

父はマツリダゴッホ。サンデーサイレンスが晩年に送った傑作である。産地の人気は高く、初年度に128頭もの繁殖を集めた。早速、先週はマイネルギャルソンが新馬勝ち。最高のスタートを決めている。

母デルフィーネ(その父フォーティナイナー)は未勝利だが、その半兄にフリスクミーナウ(G2・ハッチスンSなど米12勝)、ルックミーナウ(4勝)がいる。ウインレーシングクラブにて総額1600万円で募集された。

コスモヴューファームで基礎固めされ、4月18日、栗東に入厩。26日に受験したゲート試験では立ち上がってしまい、しばらくは枠内で固定して我慢させる訓練を繰り返した。5月29日、晴れて合格。坂路でのキャンターも並行して消化してきたため、中身はしっかりできている。先週は芝コースで初となる本格的な追い切りを消化したが、ラストまで余力があり、反応は上々である。

「相手に併せて遅れたが、フットワークがいい。牧場スタッフも高く評価していた馬。期待は大きいし、初戦から走ってもらわないと」(加用正調教師)

6月16日(日)、阪神の芝1400mにスタンバイ。調教にも跨り、好感触を得ている中井裕二騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。