角居勝彦厩舎、来年の2歳馬を預からないことに

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12日、G1通算18勝のトップトレーナーである栗東の角居勝彦調教師が自身の「Team Sumii オフィシャルブログ」にて、2012年生まれの現一歳世代の預託を受けないことを明らかにした。これにより、2014年の2歳新馬戦、2015年のクラシックで角居厩舎の管理馬が出走することはなくなる。

一昨年、JRAが今年3月までに預託等数の上限を馬房数の2.5倍までに削減することを決定(2012年9月30日までは貸付馬房数×3、馬房を超える馬房数については係数を2倍)。
本来は成績比例で馬房数が増えていったところ、その決定によって、管理馬の入れ替えに滞りが出るため、角居勝彦調教師が決断。特定の馬、血統馬も一切、管理しないことも明言した。これによって、ウォッカの第2子も角居厩舎からデビューすることはなくなった。

「勝つことを目標にやっているのに、勝てば勝つほど馬の入れ替えがうまくいかなくなるというジレンマに陥ってしまうからです。
一定のオーナーの馬だけを預かる、特定の血統の馬だけを預かるといった行為は、応援して下さるオーナーやファンの皆様から許される行為ではないと考えました。
一旦お預かりした馬に対して厩舎としてベストを尽くさず、馬房数が削減されたことを理由に早々と見切りをつけてしまうことも同様で、どちらも今までの厩舎のスタイルに反することで、大好きな馬達を裏切る行為であると思います(一部抜粋)」と角居師は公式ブログにて、苦渋の決断を明かしている。

現役屈指の名門厩舎による前代未聞の発表。サークルに大きな波紋を呼びそうだ。

≪関連リンク・外部リンク≫
「Team Sumii オフィシャルブログ」

角居 勝彦
(すみい かつひこ)
1964年3月28日生まれ
[免許交付年] 2000年
[厩舎開業年] 2001年
[所属] 栗東
[今年度成績] 167戦24勝(うち障害9戦3勝)
[生涯成績] 3245戦446勝(うち障害39戦6勝)