【3回中京】マミーテイラー…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回中京】マミーテイラー

マミーテイラー
(牝2、栗東・須貝厩舎)
父:ゼンノロブロイ
母:ジンジャーパンチ
母父:Awesome Again

父はゼンノロブロイ。初年度からサンテミリオン、トレイルブレイザーなどを輩出し、着々と勝ち鞍を伸ばしている。サンデーサイレンスの後継ながら、パワーやスタミナに優れた産駒も多く、大レース向きの底力が魅力。この世代は豪華な繁殖に恵まれ、クラシック戦線を賑わせるに違いない。

母ジンジャーパンチ(その父オーサムアゲイン)は、BCディスタフ、パーソナルエンスンS、オグデンフィップスHと米G1を3勝した名牝。祖母のナッペロンも米17勝の強豪であり、G2・カムリーSを制している。キャロットクラブにて総額2400万円で募集された。

ノーザンファームでしっかり鍛えられた後、3月29日、NFしがらきへ移動。4月20日、栗東に入厩した。5月9日に2回目の挑戦でゲート試験をパスすると、いったん放牧を挟んで心身を整え直した。6月19日の帰厩後は無理なくタイムをマーク。先週の坂路では余裕残しで55秒5、ラストを12秒7でまとめた。
「ひと追いごとに体が絞れ、反応が上向いてきた。精神的にも落ち着きを保っているし、初戦から動けるはず」
と、須貝尚介調教師も期待をふくらませている。

7月7日(日)、中京の芝1400mにスタンバイ。岩田康誠騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。