忘れられない顔

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「あの馬見た?」とトレセン内で話題の馬がいる。
その馬の名前はチェリーソウマ(牡2、美浦・嶋田功厩舎)。
明るい尾花栗毛の毛並みに白いハイソックスを履いたような脚元、極めつけは「魚目(さめ)」と呼ばれる、まるでカラーコンタクトを付けているような目だ。

チェリーソウマの調教で騎乗している木藤助手も「今までいろんな馬を見てきたけど、こんな顔は見た事が無い。最初はちょっと怖くて不気味だった(笑)」と言うほどインパクトのある顔をしている。
これで能力が無ければただ物珍しい馬になってしまうが、木藤助手は競走馬としての能力の高さも感じている。
「この子は性格が良くて、乗り役に従順だよ。ゲート試験も一発で合格したし、今日(6/4)初めて速いところを乗ったけど、肩ムチ一発入れただけのほぼ馬なりで坂路52秒でしょう?サクラバクシンオー産駒らしく、スピードのありそうな馬ですよ」
と手応え十分といった様子。
兄に08年ガーネットステークスを制したタイセイアトム(父サクラバクシンオー・母アトムチェリー)を持つ。
芝、ダート適性に関して木藤助手は
「血統的に考えてもダートは走ると思う。かき込みの強い、大飛びのフットワークで、芝でもやれそうな感じはしますね。スタートしてすぐの小脚も使えそうですし、楽しみな馬です」
とコメント。
「やっぱり珍しい姿をした馬だから、乗っているとみんなに声を掛けられるよ(笑)。この目も変わっているでしょう?でも特に視野が他の馬と違うという事は無いと思いますよ。調教で乗っていても違和感を感じませんし。こうやって取材に取り上げてもらえる事は嬉しいね。ダービーを勝ったロジユニヴァースのように話題を提供して、ファンや馬主さんの目を関東に向けてもらいたいからね。この馬がそういう話題を作る存在になってくれれば」
と木藤助手。

この夏デビューを予定しているチェリーソウマ。
一度見たら忘れられないインパクトのある顔は必見だ。

<チェリーソウマと担当の石井調教厩務員>