【天皇賞(秋)】フラッシュ藤原英師「連覇を狙いたい」

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27日(日)に行われる天皇賞(秋)(G1)に出走予定のエイシンフラッシュ(牡6、栗東・藤原英厩舎)を管理する藤原英昭調教師の一問一答は以下の通り(10/23、最終追い切り後)。

-:天皇賞ウィークに入りました。去年は見事な天覧競馬での復活劇でした。やはり、この時期になると思い出されたりするんでしょうか?

藤原英昭調教師:そうですね。ホント、去年は鮮やかに勝ってくれて、記念すべきレースでしたからね。そこでエイシンフラッシュとミルコ・デムーロがああいう形で脚光を浴びたっていうのは、もう昨日のように思いますけど。

-:今回も去年と同じ臨戦課程、毎日王冠からなんですけれど、前走は完勝でしたね。

藤:年齢を重ねてもこのパフォーマンスをできるというのは、ホント、頭が下がる思いですしね。改めてこの馬の能力っていうのを、スゴイなあというのは常に感心はしているところなんですけれども、やはり連覇を狙いたいということでね、前走を叩いてココ、というのは去年から目標にありましたので、そこまで順調にきているとは思います。

-:6歳になっての変化というか、成長というか、そういったものはあるんでしょうか?

藤:いつも高いレベルではいたのですが、流石に年齢を重ねるに連れて、競馬場に行ったとき、当日もそうですけど、その前も精神的にスゴく落ち着いているなというのは、ずっと長い間一緒にいて、そこらへんが一番肌で感じるところだとは思います。

-:レース後の様子はいかがだったでしょうか?

藤:うん。レース後もね、この前はキレイな競馬でね、疲労を残さない競馬だったので、スゴく回復も早かったですしね。だから調整はしやすかったですね。

-:前回と同じ臨戦課程でも、やはり勝って本番に臨めるというのは違いますか?

藤:気持ち的にね。去年は、ちょっと1800mの流れを経験させたかったというのもあったんですけれど……、まあ今回もそうなんですけれどね。スピードに慣らせて、次の2000mでいいパフォーマンスを、というのは常に頭にあったんです。そういう意味で、勝ちが一番、次に向けていいステップであるのは確かなので、馬もスタッフも去年よりは、まあ楽に仕上げられるというのかな、そういう感じはありますね。

-:先週、今週とミルコ・デムーロ騎手騎乗で追い切られましたが、まずは先週の感触から聞かせていただけますか?

藤:先週はミルコも久しぶりだったので、現状がどうであるかというところで確かめてもらったんですけれども、去年、一昨年と変わりなくいい状態というのを確認してもらったので。今週については流石にレースに向けてどう馬を仕上げていくかというところの指示で、最終追い切りはしましたね。良かったと思いますよ。

-:去年の天皇賞(秋)に向かう状態と、今年の状態を比較したらいかがでしょう?

藤:うーん……、エイシンフラッシュの場合はね、どのレースを使うにあたってもスゴく高いレベルで安定して、いつも力を発揮してくれるのでね。そういう意味ではそんなに遜色はないと思うんです。でも、気持ち的にね、スタッフの気持ちとか、ジョッキーの気持ちっていうのは、去年に一個獲ってますので、そういう意味でリラックスして向かえるというところでは、今年はアドバンテージが取れるかなと思うんです。

-:それにしても東京コースは強いですね。

藤:ねえ。展開もあるんでしょうけれど、スゴく走りやすいんでしょうね。

-:台風の接近による雨の影響も心配されますが、そのあたりはどう考えてらっしゃいますか?

藤:それはスゴく懸念しているところですね。やはりファンの皆様にも見てもらいたいので。台風に逸れてもらって、いい状態で競馬をしたいとは思っています。

-:天皇賞(秋)連覇となりますと、シンボリクリスエスがただ1頭していますが、そのときは中山開催、東京開催ということで、東京の天皇賞(秋)を連覇した馬は今までいません。パイオニアになるチャンスもはらんでいます。

藤:ホントに、この天皇賞(秋)という名誉あるレースを連覇できるというのは我々の悲願でもありますからね。何とかとは思うんですけれど、でも、ずっと頑張っているエイシンフラッシュには敬意を払ってね、もうちょっと頑張ってくれというところで、我々人間だけではなくて、馬に常に敬意を払って臨みたいなと思ってますけどね。

-:エイシンフラッシュの天皇賞(秋)連覇を楽しみにしているたくさんのファンがいます。メッセージをお願いします。

藤:去年はカッコいいレースというか、印象に残るレースをしてもらったので、今年もそれに負けないレースをできるように、我々スタッフ一同、当日まで仕上げていきますので、応援よろしくお願いします。