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平林雅芳の目
2009/7/1(水)
日曜阪神10R
宝塚記念(GⅠ)
芝2200m
勝ちタイム2.11.3
勝ち馬:ドリームジャーニー(牡2、栗東・池江寿厩舎)
■ドリームジャーニー、再びGⅠの勝利を掴み獲る!
ファン投票第一位のウオッカの出走は叶わなかった今年の宝塚記念だが、脅威的なライバルとなったディープスカイが最終追い切りで絶好の動きを披露し磐石の構えを見せていて、競馬ファンに大いに期待されたものであった。
下馬評は当然、ディープスカイを巡る2着争いの様相で、まずはそのお手並み拝見とばかりに注目された一戦の、ゲートオープンだった。
スタート自体はどの馬もほぼ互角だったと思う。
ドリームジャーニーが少しスタートを出て下げ気味の位置取りとなった。
まずは横山典Jスクリーンヒーローが出て行った。
『誰も行かぬなら行くぞ』という、自らレースを造ってもいいと言わんばかりの、横山典Jのいつものスタンスだ。
最初のカーブを廻る頃には、コスモバルクが外から出てきて先頭に立った。
そこで2番手にスクリーンヒーローは下げた。
3番手にアドマイフジとカンパニーが並び、サクラメガワンダーが内めで、その外めにディープスカイといった馬が中団を形成していた。
ここらにはアルナスラインもいて、それらを観る型でドリームジャーニーが後に構えていた。
マイネルキッツは枠なりに内で辛抱していた。
武豊Jのスマートギアは、内々の経済コースと踏んでいたのが、やや外目に位置取っていた。
2コーナーを廻って、先頭のコスモバルクがやや後続を離し気味でレースを造って行った。
2番手スクリーンヒーローとの間を少し開けて行った。
だがペース自体はそんなに速くもなく、各馬マイペースでの追走となった。
ほとんど各馬の位置や動きがないと思えた向う正面で、内めの7、8番手を追走していたインティライミがスルスルと前へと上がって行った。
3角手前で内から2番手に上がり、スクリーンヒーローの前に出た。
しかしまだペースはそんなに極端に上がった感じはなく、各馬、直線まで末脚温存の覚悟でいる、そんな感じであった。
4角手前、これから直線に入る処で流石に後続も脚を伸ばしてきていて、ディープスカイも5、6番手の外めまで上がってきていた。
その少し後ろの馬群が切れた処にドリームジャーニーもいたが、こちらは持ったままの絶好な手応え。
と、言うのも、ディープスカイは4角大外へと上がってきていたが、四位Jの手綱を持つ手の動きが少し期待と違う感じだったのだ。
ここは一気にペースが上がって苦しい処ではあるが、一番手応えがよく廻って来ているはずのディープスカイが、むしろ他馬よりもいち早く鞍上の手が動いているのだから、場内もザワめいた。そして直線に入った。
上位人気馬の中では、一番前で競馬していたサクラメガワンダーが、直線もいい感じの手応えで入って、早めに前へと進出し出した。
その後ろにディープスカイが押して押して上がって来ていたが、さらに後ろから来ているドリームジャーニーの脚色の方が断然と良かった。
もたつき気味のディープスカイの横から、スッと前へと出ていった。
内ではカンパニーも粘っていた。
アルナスラインは、狭い処に入ってしまったのか、蛯名Jが手綱を何もしてないままの時間がしばらく続いた。
先頭にドリームジャーニーが抜け出して、2番手サクラメガワンダーが粘る処へ、やっとディープスカイがエンジンがかかったのか追い上げてきていた。しかし、もう時間がない、そんな瞬間でのゴールとなった。
ドリームジャーニーの池添Jが指輪に口づけをしてから、その左手を外へと突き出してアピールしたのが見えた。
大阪杯に続いてディープスカイを完封したドリームジャーニーだが、むしろ今回の方が完勝であった。
一方的な強さで勝利を飾ったものであった。
サクラメガワンダーは、自分の力は十分に発揮したものと思える。
そしてディープスカイ、あの4角の手応えの悪さはどうしたのだろうか?
追い切りの動きから、体調落ちはないと思えていたものだし、ここは完全に勝ちゲームと見ていた。
まだまだここらに競馬の難しさが潜んでいたとは。
マイネルキッツもスクリーンヒーローも、そんなに出番さえも無かった。
やはり一流馬でも、毎回ずーっと体調を維持して自分の好調な成績を出すことが如何に難しいものなのか、またまた教えられた瞬間でもあった。
それにしても、賞賛すべきは近走のドリームジャーニーの充実ぶり。
ここまで馬を熟させてきた粘り強い仕上げ方。
若い池江寿師の手腕には感服するものである。
そんな宝塚記念でありました・・。
宝塚記念(GⅠ)
芝2200m
勝ちタイム2.11.3
勝ち馬:ドリームジャーニー(牡2、栗東・池江寿厩舎)
■ドリームジャーニー、再びGⅠの勝利を掴み獲る!
ファン投票第一位のウオッカの出走は叶わなかった今年の宝塚記念だが、脅威的なライバルとなったディープスカイが最終追い切りで絶好の動きを披露し磐石の構えを見せていて、競馬ファンに大いに期待されたものであった。
下馬評は当然、ディープスカイを巡る2着争いの様相で、まずはそのお手並み拝見とばかりに注目された一戦の、ゲートオープンだった。
スタート自体はどの馬もほぼ互角だったと思う。
ドリームジャーニーが少しスタートを出て下げ気味の位置取りとなった。
まずは横山典Jスクリーンヒーローが出て行った。
『誰も行かぬなら行くぞ』という、自らレースを造ってもいいと言わんばかりの、横山典Jのいつものスタンスだ。
最初のカーブを廻る頃には、コスモバルクが外から出てきて先頭に立った。
そこで2番手にスクリーンヒーローは下げた。
3番手にアドマイフジとカンパニーが並び、サクラメガワンダーが内めで、その外めにディープスカイといった馬が中団を形成していた。
ここらにはアルナスラインもいて、それらを観る型でドリームジャーニーが後に構えていた。
マイネルキッツは枠なりに内で辛抱していた。
武豊Jのスマートギアは、内々の経済コースと踏んでいたのが、やや外目に位置取っていた。
2コーナーを廻って、先頭のコスモバルクがやや後続を離し気味でレースを造って行った。
2番手スクリーンヒーローとの間を少し開けて行った。
だがペース自体はそんなに速くもなく、各馬マイペースでの追走となった。
ほとんど各馬の位置や動きがないと思えた向う正面で、内めの7、8番手を追走していたインティライミがスルスルと前へと上がって行った。
3角手前で内から2番手に上がり、スクリーンヒーローの前に出た。
しかしまだペースはそんなに極端に上がった感じはなく、各馬、直線まで末脚温存の覚悟でいる、そんな感じであった。
4角手前、これから直線に入る処で流石に後続も脚を伸ばしてきていて、ディープスカイも5、6番手の外めまで上がってきていた。
その少し後ろの馬群が切れた処にドリームジャーニーもいたが、こちらは持ったままの絶好な手応え。
と、言うのも、ディープスカイは4角大外へと上がってきていたが、四位Jの手綱を持つ手の動きが少し期待と違う感じだったのだ。
ここは一気にペースが上がって苦しい処ではあるが、一番手応えがよく廻って来ているはずのディープスカイが、むしろ他馬よりもいち早く鞍上の手が動いているのだから、場内もザワめいた。そして直線に入った。
上位人気馬の中では、一番前で競馬していたサクラメガワンダーが、直線もいい感じの手応えで入って、早めに前へと進出し出した。
その後ろにディープスカイが押して押して上がって来ていたが、さらに後ろから来ているドリームジャーニーの脚色の方が断然と良かった。
もたつき気味のディープスカイの横から、スッと前へと出ていった。
内ではカンパニーも粘っていた。
アルナスラインは、狭い処に入ってしまったのか、蛯名Jが手綱を何もしてないままの時間がしばらく続いた。
先頭にドリームジャーニーが抜け出して、2番手サクラメガワンダーが粘る処へ、やっとディープスカイがエンジンがかかったのか追い上げてきていた。しかし、もう時間がない、そんな瞬間でのゴールとなった。
ドリームジャーニーの池添Jが指輪に口づけをしてから、その左手を外へと突き出してアピールしたのが見えた。
大阪杯に続いてディープスカイを完封したドリームジャーニーだが、むしろ今回の方が完勝であった。
一方的な強さで勝利を飾ったものであった。
サクラメガワンダーは、自分の力は十分に発揮したものと思える。
そしてディープスカイ、あの4角の手応えの悪さはどうしたのだろうか?
追い切りの動きから、体調落ちはないと思えていたものだし、ここは完全に勝ちゲームと見ていた。
まだまだここらに競馬の難しさが潜んでいたとは。
マイネルキッツもスクリーンヒーローも、そんなに出番さえも無かった。
やはり一流馬でも、毎回ずーっと体調を維持して自分の好調な成績を出すことが如何に難しいものなのか、またまた教えられた瞬間でもあった。
それにしても、賞賛すべきは近走のドリームジャーニーの充実ぶり。
ここまで馬を熟させてきた粘り強い仕上げ方。
若い池江寿師の手腕には感服するものである。
そんな宝塚記念でありました・・。
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