1番人気キズナ背信の4着「もう一段あるはずなのに……」

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●14年5月4日(日) 3回京都4日目11R 第149回 天皇賞(春)(GⅠ)(芝3200m)

歴戦の年長馬たちを向こうに回し、単勝1.7倍の支持を集めたキズナ(牡4、栗東・佐々晶厩舎)。道中は後方2番手を悠然を追走し、2周目3コーナーからはウインバリアシオンを見る形で進出を開始。直線では末脚が弾けるかと思われたが、そこからの伸びが案外。前との差を詰められないどころか、内から迫った伏兵ホッコーブレーヴにも先着を許し、馬券圏内を外す4着に終わった。

上がりはメンバー中最速タイとなる34秒0。それでも、キズナを知る者の目には物足りなく映ったに違いない。「残念です。レース自体はいい形で、道中の感触も良かった。でも、思ったよりラストは伸びなかった。もう一段、末脚があるはずなのに……。結果的に距離が敗因なのかもしれないけど、どうしてなのかわからない」と武豊騎手の落胆も大きい。

「状態は良かったと思う。次に巻き返したい」と名手は声を振り絞った。今年も凱旋門賞を見据える陣営。大阪杯での同期対決を制し、順調な船出かと思われた矢先の、手痛い敗戦となった。