【チャンピオンズC】クリノスターオー「動きは文句なし」

3日、チャンピオンズC(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。坂路コースに姿を現したクリノスターオーは併せ馬で4F54.0-38.5-24.4-12.2秒をマーク。最後までしっかりと伸ばしてきた調教は馬の充実さを感じさせるもので、G1初挑戦、初制覇への準備は着々と進んでいる。

僚馬に先着こそ許したものの、動き自体は問題なし。中塚調教助手も「ちょっと後ろから行き過ぎました。見栄えは悪かったですけど、動きは文句なしに良かったですよ」と仕上がりに太鼓判を押す。上がりの2ハロンは12.2-12.2。このタイムは、時計の掛かっていた坂路では上々の数字だ。

これまでの6勝は全て右回りと中京コースにやや不安もあるが、「調教で走らせている分には左回りは問題ない」とバッサリ。「右回りのレースだと気を抜く面がありますし、それを見せずに走ってくれるかもしれません」とむしろ前向きに捉えている。

R.ムーア騎手への乗り替わり、状態面の向上など、前走5着から巻き返す要素は少なくない。しかし気持ちはあくまでも挑戦者。「強い相手とどこまでやれるのか、胸を借りるつもりでぶつかります」と気合は十分だ。失うものは何もない。強敵の揃ったダート頂上決戦で、台風の目となれるのか。その走りに期待をせずにはいられない。