【宝塚記念】香港からの刺客ワーザー「最後の追い比べで彼を交わすのは難しいと思う」

2018/6/21(木) 

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提供：アナタの知らない騎手の世界

21日、宝塚記念(G1)の追い切りが阪神競馬場で行われた。

【R.クラブルール調教助手のコメント】
「(宝塚記念に向けての心境)馬の状態はとても良いですし、今の状況をとても楽しんでいます。ずっとワーザーに騎乗しているので、全てを知っていますよ。今日の調教はとても上手くいったと思います。1200ｍくらいから追い切りをして、1.24くらいで走ろうと思って、手応えも凄く良かったです。

(中2週での海外遠征)ここへの準備のためのレースだったので、間隔が短いことは気にしていません。今までに何度も長旅を経験しています。体重も減っていませんし、カイ食いも良いみたいです。(J.ムーア厩舎の日本遠征は11年ぶり。宝塚記念を選んだ意図は？)馬も7歳で成長していますし、良いタイミングだったということと、オーナーの意向もあって、トレーナーと相談して宝塚記念出走を決めました。

(レースプランは？)レースは何が起きるか分からないので何とも言えませんが、一番良いのは勝つことでしょう。(ボウマン騎手とは話しましたか？)トレーナーとは話していると思います。明日の朝に日本に着く予定です。

(阪神競馬場の相性はどうか)今日の走りを見ても上手く走っていましたし、多分とても合うと思います。(どの馬をライバル視していますか？)香港でも結果を残しているサトノクラウンなど、どの馬も強いと思います。(理想の枠順は？)理想では1～5枠でしょうか。

(馬場の悪化について)柔らかい馬場の方が好きなので、彼にとってはとても良いと思うし、それが遠征の理由の1つでもあります。日本の馬は強く、タフなのは分かっていますし、そういうレースになると思います。こちらもタフな馬を連れてきたので良いレースができたらと思います。

(ブリンカーなど馬具について)前回外した理由はトレーナーしか分からないですけど、今日チークピーシズを着けたのは、多分レースでブリンカーを着けるので、その準備という形で着けました。(普段から周りを気にする？)そういうことは全然ないです。リラックスしています。旅をするのが好きな馬です。香港に来てからは輸送はなかったですし、今回は新しいところで期待しています。(鼻出血があってもなくても宝塚記念に来る予定だったか)その影響は関係なく、ここに連れてきたいと思っていました。

(ベスト距離は？)宝塚記念の2200ｍがベストだと思います。(前走の1600ｍは短いと分かっていて使った？)4月から長い間走っていなかったので、急に長い距離は難しいと思いますし、今回に向けての準備としてマイルを使いました。(直線の急坂には対応できるか)とてもバランスの取れた馬ですし、そういう馬は坂でも大丈夫だと思います。7歳でタフな馬なのでこなせると思います。

(香港ゴールドCに出走する前と今の状態の比較、自信度は？)とても状態は良いと思う。自信については馬の方が分かるんじゃないかな。(ワーザーのストロングポイントは)たくさんあるんですけど、とてもタフな馬ということと、戦いが好きなこと。最後の追い比べで彼を交わすのは難しいと思う。

(香港のファンへ)頑張ります！(日本のファンへ)グッドラック！とても楽しんでいます。ありがとうございます」

【J.チェンオーナーのコメント】
「月曜日に地震があったので複雑な気持ちではありますが、こちらに来れてとても嬉しく思っています。(日本の競馬の印象は？)とても素晴らしいと思います。(本日の調教を見て)とても良かったと思います。日本に来てからもよく食べていますし、旅行をするのが凄く好きなようで、とてもいい状態で来ています。今日乗った助手のコメントを聞いても、いい状態で、いいレースができると思います。

(ワーザーを宝塚記念に出走させるキッカケは？)個人的に日本はとても大切な国で、高校時代から6年近く日本に住んでいて、日本で自分の馬がレースできるというのはとても光栄に思います。日本自体が香港から近いですし、ずっと日本で走らせたい気持ちがあり、宝塚記念を選んだというのは、タイミングや素晴らしいコースがあるということで選びました。

(枠順の希望は？)理想は1から6くらいがいいですが、馬的にはどこの枠でも大丈夫です。重い馬場が好きなので、今回もいいレースができると思っています。それが出走の決め手になったわけではありませんが、日本への個人的な気持ちや香港から近いということ、ジャパンカップも考えたことはありましたが、タイミング的に宝塚記念になりました。

(香港のファンに向けて)香港からたくさん来てくれることを望みます。(日本のファンに向けて)ガンバリマス！(笑)、ヨロシクオネガイシマス！」

[個別質問]
「(地震があったことで馬を走らせないという選択肢は？)凄く心配ではありましたが、色々話し合いを行い、日本の方々をサポートするという意味においても出走決めました。難しいレースになると思いますし、日本の馬もとても強い馬が多いですが、いいレースをして、いい結果が出ればと思います。トニカク、イッショウケンメイガンバリマス！

(ワーザーとの出会いは？)初めてワーザーを見たのはオーストラリアで、「こういう馬がいる」というのを聞いてオーストラリアに見に行って購入を決めました。今持っている馬の中でも一番いい馬だと思っていますし、家族のように思っています。

(前走の結果を受けて)不利もありましたし、距離的にも合っている距離ではなかったと思います。休養明けとしてはとても良かったと思いますし、今はとても状態が良いので、いいレースができると思います。(次のシーズンの予定は？)今年と同じようなスケジュールではありますが、年齢も考えて、ゆっくりしたペースでレースをしていきたいと思います。

(ライバルの日本馬は？)みんなライバルと思っていますし、強いと思っています。今は馬の状態がいいので、いい結果を期待しています」