【札幌2歳S】父は2着のサトノゴールドに武豊騎手「まだギャンギャン鳴きながら走っている」

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武豊騎手が跨り併せ馬で先着したサトノゴールド(左)

28日、札幌2歳S(G3)の追い切りが札幌競馬場で行われた。

●前走、2歳新馬1着のサトノゴールド(牡2、栗東・須貝尚厩舎)は、武豊騎手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、6F85.5-68.7-53.0-38.5-11.6をマークした。

【武豊騎手のコメント】
「最終追い切りは良い動きでした。函館で乗った追い切りよりも素軽くなっていましたし、1回競馬を使った効果はあると思います。新馬戦は若さ満点という内容でしたからね。今もまだギャンギャン鳴きながら走っていますし、併せた隣の馬に嚙みつこうとしたり、走ること以外の方に気が行っています。

それでも前走で勝つんですからね。まだ余裕がありますし、もう少し真面目になってもらいたいです。まだまだこれからの馬ですが、将来性はありそうですし父のゴールドシップが2着だったようなのでここで勝てれば良いですね」

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父ゴールドシップも担当した今浪厩務員(右)

【今浪厩務員のコメント】
「馬は元気一杯です。今の2歳の頃を考えると、父のゴールドシップよりもこの馬の方がウルさいくらいですね。まだまだ集中していませんし、前走のときも最後併せ馬の形になったときに隣の馬に噛みつこうとしていましたからね。

中間はしっかり乗り込んできていますし、1週前追い切りを併せ馬でやってだいぶやる気が出てきました。馬の集中力を高めようと工夫している効果が出ているか、と思います。父の初年度産駒ですぐにひとつ勝ってくれて、すごく夢がありますね。今回の札幌2歳ステークスは、父のときよりも緊張します」

●前走、2歳新馬1着のディアセオリー(牡2、美浦・高木登厩舎)は、藤岡佑介騎手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、5F71.9-55.6-39.4-12.5をマークした。

【藤岡佑介騎手のコメント】
「最終追い切りは併せ馬で遅れましたが、相手は2勝クラスで動く馬ですからね。この馬自身はしっかり動けていました。1週前追い切りの時計は速くありませんでしたが、もう体もできていますし最終追い切りをしっかりやれているので、あれでちょうど良かったのではないかと思います。雄大なフットワークで走るタイプですね。乗り込んでいくうちに手前の替え方に若さが見えてきましたが、それも今後に向けての伸びシロがあるということだと思います。基本的に乗りやすい馬ですし、ここは試金石の1戦になりますね」

【中垣助手のコメント】
「今回は短期放牧を挟んで調整してきています。美浦にいたときは暑さで夏バテ気味でしたが、函館へ移動してからはウッド調教でも自分からグングンと進んでいました。札幌へきてからも元気一杯です。パワーがある馬で、洋芝は合うはずなので楽しみです」

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芝コースでしっかり追われたブラックホール

●前走、2歳未勝利1着のブラックホール(牡2、美浦・相沢厩舎)は、石川裕紀人騎手を背に札幌競馬場芝コースで追われ、6F72.8-59.4-47.4-35.3-11.7をマークした。

【石川裕紀人騎手のコメント】
「先週の1週前追い切りの時計も遅かったですし、普段から可愛がり過ぎて馬がピリッとすることを忘れている感じだったので、最終追い切りはゴール板を過ぎてもビシッとやりました。直線に行く前辺りからハミを取って走ってくれるかと思っていましたが、取ってくれませんでした。それでも時計は良かったですね。新馬戦のときもレース当該週にビシッとやって変わってきましたし、今回は重賞でそれが通用するかどうかは分かりませんが、上向いてくれればと思います」

【三尾助手のコメント】
「蟻洞で落鉄しやすいところがありますし、前走も出走前に落鉄してしまいました。競馬を使いながら、この中間は攻め馬でも反応が良くなりました。気性的にカーッとなる部分もありますが、乗っている分には問題ありません。大人しくて乗りやすいですし、状態面は良い意味で変わらずきています」

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ダートコースでの追い切りをこなしたレザネフォール

●前走、2歳新馬1着のレザネフォール(牡2、栗東・池江寿厩舎)は、三浦皇成騎手を背に札幌競馬場ダートコースで追われ、5F69.6-54.6-39.6-12.5をマークした。

【三浦皇成騎手のコメント】
「1週前追い切りを芝で楽させた分、週末も跨らせてもらいました。トモの使い方が良くなって、気持ちも入ってきています。今日は単走で自分と馬とのリズムを確かめましたが、良い内容でした。だいぶ芯が入ってきた感じもしますね。まだ成長途上の馬で攻め過ぎても良くないですし、そのなかでやれることはきちんとやってきています。初戦は調教以上に内容が良かったですし、センスのある馬です。落ち着いていて大人びているので気性面の心配がない馬ですが、まだ2戦目なので今回もテンションに注意しないといけないと思っています」

【川合助手のコメント】
「1週前追い切りをやって、ピリッとしてきました。先週日曜に三浦騎手に乗ってもらったときも、緩さが取れてきたと言ってもらえました。新馬でいろいろな体験ができましたし、上積みもあると思います。新馬を使う前は、あまり攻め馬をやり過ぎるとイライラして仕上がり過ぎてしまう可能性があったので、ジックリ調整してきました。

今のところイレ込みも見られず、上手くきていると思います。体は前走と同じか少し減るくらいで出走できそうです。俊敏なタイプで反応も良いですし、競馬センスがあります」