【秋華賞】常に一生懸命クロノジェネシスが悲願のG1制覇へ

クロノジェネシス

9日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

春のクラシックはあと一歩の所で涙を飲んだクロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇厩舎)は、北村友一騎手を背にCWコースで追われ、6F83.1-66.7-52.5-38.2-11.9秒をマークした。追い切り後に行われた共同会見での北村騎手、そして斉藤崇史調教師のコメントは以下のとおり。

【北村友一騎手のコメント】
「(春を振り返って)常に一生懸命走ってくれる馬で頑張ってくれたとは思います。

(何が足りなかったのモノ)一生懸命走ってくれているので……。どこでしょうね。あんまり思い浮かばないですね。

(能力は出し切れたか)そうですね。馬のいい所は見せてくれたと思います。

(夏を超えての成長分は)体も大きくなっていますし、メンタル面でもリフレッシュされているような気がします。

(実際に調教に跨った感想)桜花賞、オークスと使っていた頃から感じていた事なんですが、追い切りの感じが2歳の時の様な一生懸命、がむしゃらに最後まで走るっていうのがなくなってきていていい意味でも悪い意味でも賢くなってきています。

(本番でその賢さが生きてくるか)正直、それがレースに向かっていく過程で100%プラスなのかと言われると正直わからない部分が大きいです。

(京都2000mについて)今は落ち着いて走れる様になっていて、自在に操れる感じがあるので、クロノジェネシス自身も器用さを兼ね備えている馬ですし全く問題ないと思います。

(エリザベス女王杯とどちらに適性があるか)難しいですね。まあそれぞれに応じたレースはしてくれると思います。

(道悪について)いいのかと言われるとわからないですけど、競馬では一生懸命、ガムシャラに走ってくれる馬なのでそこまで苦にするような感じはないのかなと思います。

(相手関係について)気にしてはいないですね。クロノジェネシス自身がいい状態で臨んで、いいレースができればいいなと思っています。

(G1騎手になって変化は)特に変わったりはないですが、(クロノジェネシスは)ずっと乗せていただいている馬ですので、そういった馬勝ちたいという思いは強いなと思います。

(最後に抱負を)休み明けもわからないですし未知数な部分が多いんですけど、スタッフの方も一生懸命仕上げてくださったので、馬の力を信じ、最後は自分を信じて一生懸命頑張りたいと思います」

クロノジェネシス

【斉藤崇史調教師のコメント】
「(春を振り返って)いつもレースにいったら一生懸命頑張ってくれる馬なので、大崩れしないで、結果は3着でしたけどよく頑張ってくれたなと思いましたけど。結果だけ出せなかったのは申し訳ないって気持ちです。

(敗因は)GⅠになると、展開だとか、枠順だとかすごい小さい事で左右されると思うのでそういう部分もあったと思いますし、馬自体も若かったっていうのもあるので、秋頑張ろうかなって思ってます。

(この馬の強みは)やっぱり最後の瞬発力ですかね。切れ味と、良いスピードを持っているのでその辺を活かせればなと思っています。

(夏はどう過ごしたのか)オークスが終わってから、ノーザンさんの北海道の方で夏休みというかゆったり過ごして、9/4にトレセンに戻ってきました。馬自体は体も大きくなって、気持ちも随分ゆとりを持って帰って来てくれたので、いい夏休みを過ごせたのかなと思っています。

(直行の経緯を教えてください)秋華賞の後は、エリザベス女王杯という風に伺ってますので、トライアル含め、秋3戦というのはちょっとこの馬にはタフだろうと思いましたので、別に休み明け走らない馬でもないですし直接秋華賞にいってからエリザベス女王杯というプランをとらせていただきました。

(中間の調教について)先週から北村騎手に乗ってもらってるんですけれども、その前は内に所属している団野で2週間ほど乗ったんですが、ちょっと休み明けの分なのか動きも重たい部分がありましたしモタモタする部分もあったので、先週北村騎手に体調を上げとく様にしっかり乗ってほしいと伝えたんですが、やっぱりまだちょっと重苦しさが残るかなって感じはありましたね。

(最終追い切りについて)先週の追い切りの時点で、並びに行くまでは速いけどそれ以降は横の馬に併せてくる感じがあるって言ってたんで、今週は終いしっかり動ける馬を横に置いて、それについていかせるような形で、クロノジェネシス自身も少し最後伸びるような形で終わりたいなと思っていたのでそういう形でいってもらった。横の馬に併せてから(前に)行かないっていうのは先週と同じだったんですけど、息遣いなんかも先週よりも上がってきてたんでいい追い切りができたんじゃないかなと思います。

(春と比べ状態は)春は体もギリギリでどうやって調教しようかなとか、追い切りをやりながらどこで楽させようか考えながらやりましたけど、今回に関しては体にゆとりもありますし、気持ちも随分リラックスしているので、普通の調教が毎日できるというのは春と秋の大きな違いかなと思いますけどね。

(何割ぐらいの状態か)春2戦には及ばないですけど8割ぐらいの出来にはあると思いますし、競馬に行ったら一生懸命走れる状態にはあると思います。

(京都2000mについて)器用にレースしてくれる馬ですし、小倉で勝ってたりとか小回りも全然大丈夫な馬なので上手に競馬してくれるんじゃないかと思います。

(ポジションについて)その辺は枠順と展開と騎手に任せてます。

(枠について)極端じゃなければいいかなって思ってます。

(道悪について)どこまで荒れるかわからないので、はっきりとは言えないんですが、今芝の状態がいいので重馬場でも下が綺麗な重馬場だったらこなしてくれるんじゃないかなって気持ちはあります。

(相手関係について)ダノンファンタジーをはじめ、強い馬がたくさんいるので、一生懸命調整してきました。いい結果に繋がればいいなと思ってます。

(最後に抱負を)一回り大きくなって、夏休みから帰って来てくれた。これから先ももっともっと一線級と戦っていく馬だと思いますしどっかで一つタイトル取らせてあげたいと思ってるので、それがここになるように厩舎も頑張りますのでみなさんぜひ応援してあげてください」