【菊花賞】心身ともに成長したヴェロックスが最後の一冠狙う!

栗東

17日、菊花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

悲願のG1タイトル奪取に燃えるヴェロックス(牡3、栗東・中内田厩舎)は、助手を背にCWコースで追われ、6F85.2-68.4-52.7-38.0-11.5秒をマークした。追い切り後に行われた共同会見での川田将雅騎手、そして中内田充正調教師のコメントは以下のとおり。

【川田将雅騎手のコメント】
「(前走を振り返って)返し馬から力んでいて、レースでも力んでいました。サートゥルナーリアは強かったですが、それでも秋緒戦としてはいい内容で終われたかなと思います。

(収穫、課題はあったか)春には見られなかった力む面があったので、次は3000mだけに修正していかなければと思いました。

(皐月賞、ダービーを振り返って)皐月賞はスムーズに競馬を組み立てることができました。その分着差以上にサートゥルナーリアの強さを感じました。ダービーは外枠ということもあり、求めている競馬とは少し違いましたが、それでも3着と頑張ってくれましたし、この世代ではトップクラスの能力を示し続けてくれていると思います。

(今回はサートゥルナーリアが不在)皐月賞馬もダービー馬もいないですし、ダノンキングリーもいないので、凄く注目されるのは承知の上ですが、何よりもヴェロックスの競馬をしたいですね。

(ここまでの成長について)正直もう少し早く成長すると思っていましたが、まだ成長しきれておらず、来年良くなる馬だと思います。それでもこれだけの成績を残せているあたり、能力が高いのだと思います。

(今回は3000m)ダービーの2400mを思えば、3歳同士であれば3000mもこなしてくれるとは思いますが、今週も馬場が悪くなる予報なので、まだ分からないですね。菊花賞は毎年みんな初めて走る距離なので、どの世代も、どの馬もそうですが、リズムが大事になると思います。

(ファンへメッセージ)前走後も順調にきていますし、どのような馬場状態になるかは分かりませんし対応できるか分かりませんが、精いっぱいの競馬をヴェロックスと共にしたいと思っていますし、牡馬クラシック最後の一冠を楽しんでいただけると嬉しいです」

栗東

【中内田充正調教師のコメント】
「(調教の指示)先週そこそこ時計を出したので、今日は軽めに、リズムと、反応を確かめる程度にやろうと思っていました。直線までリズム良くは知れていましたし、他馬と重なるところはありましたが、力むことなく、うまいこと運べて、終いの動きも良かったと思います。状態はいいです。

(前走を振り返って)休み明けの分力んでいましたが、上手に走ってくれました。終いは離されましたが、ヴェロックスの力は出し切れたと思います。

(この馬の強み)毎回競馬で一生懸命走って力を出し切ってくれるところですね。

(京都3000mについて)初めて走る距離ですし、京都3000は特殊なコース形態なので上手に立ち回ってほしいです。馬場が渋った場合は正直不安ですが、頑張ってほしいですね。前走力みもあったので、調教段階でハミを変えたりと、力まないよう色々取り組んでみています。

(成長具合について)夏を上手に越してくれたので、心身ともに一つ成長した感じはあります。これを競馬で見せられればと思います。

(ファンへメッセージ)春は悔しい思いをしましたし、最後の一冠ということで取りこぼしないよう仕上げました。強い馬が勝つと言われる菊花賞で、ヴェロックスがその馬に該当するよう頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いします」

栗東