【フェブラリーS】気になるモズアスコットの状態を判断する方法

モズアスコット

【モズアスコット陣営独占インタビュー・後編】

-:改めて根岸S後の状態についてお聞かせください。

矢:現状は普通に疲れていて、上がってきています。今はちょうど中2週の中間点なので、回復途上です。これまでのレース同様、それなりの疲れはありましたから。

-:1週前の追い切りは金曜日にする予定です。ファンはモズアスコットの状態を、どう判断すればいいでしょうか。

矢:来週もそこまで攻めないと思うので時計では判断できないと思います。これは非常に難しい質問ですが、専門紙やスポーツ新聞などに正直にコメントを出します。少しでも不安があれば、不安点を言うので、それを見て判断して下さい。体は大きくは変わらないと思いますし、極端に追い切りが軽かったりすれば察してもらえると思います。

-:先生の直前のコメントが抑えめだったら、好調ではないということですか。

矢:そういう所で見てもらうしかないですね。と言うのは、前走でも追い切りの動きはちょっと反応が鈍いなと思っていたけど、その後の金曜日に余計に悪くなったんですよ。そこは、伝える場もないので難しい所ですよね。金曜の朝、脚を突っ張るような動きだったので追い切りが終わっても、気が抜けないんです。できる限りファンの方に伝えられるようにしますので、コメントを見て判断して欲しいです。

-:当日の天候ですが、脚元の不安がある馬にとって、雨が降るよりは乾いたパサパサの砂で走らせてあげた方が良い結果に繋がりそうでしょうか。

矢:クッションがある方が負担は軽いと思います。ですから、嫌なのは雨ですね。この前は良馬場であの好時計が出ている訳で、かなり速かったですからね。モズアスコットにとって良馬場のダートがベストですね。

-:今回のフェブラリーSは、チャンピオンズC組からは出ない馬もいて、混戦模様です。モズアスコットを応援するファンに向けて、先生の意気込みを教えていただけますか。

矢:今回のメンバーでは、明らかに力は上だと思っています。サウジアラビアに行ったゴールドドリームとクリソベリルの2頭がいない訳ですからね。とにかく後は、当日に良い状態で不安なく出せるかどうか、それに尽きると思っています。

-:ファンは調教のメニューと先生のコメントから目を離さずに……ということですね。

矢:申し訳ないですけど、それしか言えないですよね。パドックで明らかにコズんで歩く馬ではないのでコメントを見てください。

-:まだ2020年は始まったばかりですが、モズアスコットの選択肢が広がった訳ですよね。この先のプランをお話しいただける範囲で教えてください。

モズアスコット

矢:本格的な二刀流をやろうと思っています。次はオーストラリアのドンカスターマイルと決まっています。ただし、ドンカスターマイルはハンデ戦なのでフェブラリーSの結果が影響すると思います。ブレずに二刀流でいきます。

-:世界的に見ても、フランケルのダート適性を高いレベルで示した初めてのケースだと思います。これから世界のフランケルの産駒もダートに使う馬が出るかもしれないですね。

矢:そういう意味では色々と気持ち良くさせてくれる馬ですよね。なかなか勝てなかったけれど、連闘でG1を勝ってくれました。その上、初ダートで普通の人の考えでは結果を出すのは難しいだろうという中、あのような勝ち方をしてくれましたからね。

-:先生以上にオーナーも喜ばれたのではないでしょうか。

矢:本当にそうですね。もしフェブラリーSを勝てたら、東京マイルでの芝、ダートの両方を勝った初めてのG1馬になります。もう一つは、個人的な話ですが昨年の有馬記念、ホープフルSとG1を連勝しているので、3連勝を目指したいと思います。

-:府中の直線で抜けてくるモズアスコットを期待しています。

矢:ありがとうございます。

(おわり)