【2歳馬情報】今週も重賞馬の弟妹など良血馬が続々登場!

秋のG1シーズンの足音が聞こえてくる中、今週はG1馬の息子や重賞戦線での活躍馬の弟妹など多数良血馬がデビュー予定。そんな注目馬たちを今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆9月24日


●中山芝1600m

ザングウィル(牡、Dandy Man×Zaaqya、美浦・大竹厩舎)
半姉ワンヴォイスはイギリスGⅠナッソーS2着。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)はウッド6F81秒2-66秒9-11秒7。内目を回ったとはいえ全体時計は速く、終いも11秒台で締めている。

●中山ダート1800m

カミノモラド(牡、ロードカナロア×クリスプ、美浦・矢野厩舎)
半兄ダノンファラオ(現5勝、交流GⅠジャパンダートダービー勝ち馬)。先週のダート1800m戦の話もあったが、1週延ばしてデビュー予定。ウッド5F68秒0-11秒8と、内目をまわったこともあり、時計そのものは詰まってきている。

●中京芝1400m

エルディアナ(牝、ハービンジャー×エルディアマンテ、栗東・渡辺厩舎)
おばディアデラマドレ(重賞3勝)、おじドレッドノータス(重賞2勝)、ディアデルレイ(JRA7勝、マーチS2着)、サンマルティン(6勝、小倉記念2着)、カウディーリョ(5勝)。CW6F80秒3-64秒8-12秒0で、3頭併せで最先着を果たしている。馬体重が400キロ前後なので、当日のパドックもしっかりチェックしたい。鞍上は鮫島克駿騎手。

ルクルス(牡、ハーツクライ×チリエージェ、栗東・松永幹厩舎)
半兄ハクサンムーン(重賞3勝、GⅠ2着2回)。1週前の中京芝1200mという話も聞いていたが、芝1400m戦でのデビューとなった。調教は坂路56秒6-12秒3。2週前はCWでCW5F68秒4-12秒4をマークしている。鞍上は武豊騎手。

●中京ダート1400m(牝馬限定)

ハンベルジャイト(牝、ジャスタウェイ×ココシュニック、栗東・大久保龍厩舎)
母は3勝。半兄ステファノス(富士S勝ち馬、GⅠ2着3回)、半姉フィニフティ(クイーンC2着)。CW6F82秒6-68秒2-12秒3。併せた相手に遅れてしまったが、6F82秒台と時計は水準レベルのものは出ている。鞍上は福永騎手。

セラドナイト(牝、Mendelssohn×セラドン、美浦・木村厩舎)
半兄コパノキッキング(カペラS2回など、交流含む重賞4勝)。おじモエレジーニアス(函館2歳S勝ち馬)。ウッド5F68秒8-11秒8で、古馬1勝クラスと併入している

◆9月25日


●中山2000m

ポーラライツ(牡、サトノクラウン×オーロラエンブレム、美浦・宮田厩舎)
おばウィクトーリア(フローラS勝ち馬)、おじブライトエンブレム(札幌2歳S勝ち馬)、アストラエンブレム(7勝、重賞2着2回)。調教は、ウッド6F83秒6-66秒9-11秒8。「前向きで反応が良く、仕掛けてからの加速は上々。コンパクトで軽さがあり、馬体も比較的シャープ。芝適性を感じさせる作りで、マイルから中距離向き」と記者の話。鞍上は川田騎手。

エコロマーベリック(牡、ハーツクライ×スターシップトラッフルズ、美浦・加藤征厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。半兄スペースクラフト(3勝)。セレクトセール1億4850万円(税込)。ウッド6F83秒2-67秒5-12秒2。2週前にも近い時計を出しており、デビューへ向けしっかり負荷はかけられている。

サトノシトラス(牡、サトノダイヤモンド×ルルパンブルー、栗東・池江厩舎)
母はフェアリーS勝ち馬。半兄ライラックカラー(平地5勝、障害1勝)。CW6F82秒8-67秒1-11秒5。新馬のシルヴァーアーマーに遅れたが、時計は出ている。

●中山ダート1200m

メイデンタワー(牝、ドレフォン×アゼリ、美浦・稲垣厩舎)
母はGⅠを11勝し、アメリカの年度代表馬にも輝いた名牝。半兄シルヴァンシャー(4勝、京都大賞典3着)、ロイカバード(4勝、重賞3着2回)。ウッド5F67秒8-11秒9で古馬1勝クラスに先着している。鞍上は横山武史騎手。

●中京芝2000m

シルヴァーアーマー(牡、マクフィ×リボンフラワー、栗東・池江厩舎)
母は1勝。おじダノンプラチナ(朝日杯FS勝ち馬)。池江泰寿調教師の父である池江泰郎元調教師の持ち馬。1週前はCW6F82秒0-66秒4-11秒3で、3頭併せで最先着。2週前にもCWで6F80秒を切る好時計をマークし、調教は目立っている。「スピードと切れがあり、ウッドチップでは好調教を連発。距離がどこまで保つかだが、稽古から判断するにスピード能力は間違いなく高い」と現地記者の話。鞍上はルメール騎手。

ダノンクロム(牡、ハーツクライ×セデュイールⅡ、栗東・音無厩舎)
母は北米GⅡ勝ち馬。1週前は芝で6F81秒台、2週前は坂路で51秒4-13秒3と速い時計をマークし、初戦勝ちへ向け意欲は十分だ。「追い切りは坂路、芝で実戦並みの好時計。気性的にタメて切れるイメージはないが、前進気勢が強く、スピードで押していくタイプか」と記者の話。鞍上は和田竜騎手。

バロッサヴァレー(牝、ハーツクライ×ピラミマ、栗東・高野厩舎)
全兄スワーヴリチャード(ジャパンC、大阪杯勝ち馬)、バンドワゴン(きさらぎ賞2着)。坂路54秒1-12秒0で、古馬1勝クラスに先着。終いの12秒0は目立っており、レースでも末脚に注目したい。鞍上は北村友騎手。

マラマ(牝、Dubawi×Amour Briller、栗東・松永幹厩舎)
母は交流重賞6勝。半姉ルーチェット(現2勝)。調教はCW6F81秒0-66秒8-11秒7の好タイムをマークし、初戦から好勝負できる態勢にある。鞍上は武豊騎手。

●中京ダート1200m

カンフーダンス(牝、シャンハイボビー×オリエンタルダンス、栗東・平田厩舎)
母は3勝。おじタイセイシュバリエ(ユニコーンS3着)。坂路53秒0-12秒2と2週前と比べても時計を大きく詰めており、新馬戦勝ちに向け上昇中だ。鞍上は坂井騎手。

◆新規入厩


テンペスト(牝、ロードカナロア×シーザリオ、美浦・国枝厩舎)
母は日本のオークス、北米GⅠアメリカンオークス勝ち馬。全兄サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS勝ち馬)、半兄エピファネイア(ジャパンC、菊花賞勝ち馬)、リオンディーズ(朝日杯FS勝ち馬)

フォーカルフラワー(牝、ロードカナロア×ソラリア、美浦・国枝厩舎)
半姉カレンブーケドール(GⅠ2着3回)

シュタールヴィント(牡、ロードカナロア×マルセリーナ、栗東・矢作厩舎)
母は桜花賞馬。半兄ラストドラフト(現2勝、京成杯勝ち馬)、ヒートオンザビート(現4勝、重賞2着3回)

アニトラ(牝、ロードカナロア×ソルヴェイグ、栗東・鮫島厩舎)
母はフィリーズレビュー、函館SS勝ち馬

フィオレヴィータ(牝、スクリーンヒーロー×スターペスミツコ、栗東・杉山晴厩舎)
半兄メイショウナルト(小倉記念、七夕賞勝ち馬)、エピカリス(交流GⅢ北海道2歳優駿勝ち馬、GⅡUAEダービー2着) 

シックポップアスク(牝、ディープインパクト×ワッツダチャンセズ、栗東・梅田厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。セレクトセール1億3200万円(税込)

ヴィクトリーロード(牡、ロードカナロア×ファーゴ、美浦・高木厩舎)
全兄ヴァルディゼール(シンザン記念勝ち馬)

ジャスティンボルト(牡、キタサンブラック×マラコスタムブラダ、栗東・友道厩舎)
半姉レシステンシア(阪神JF勝ち馬)、半兄グラティアス(京成杯勝ち馬)