トピックスTopics
お世話になった先輩と掴んだ今年12勝目!想い胸にバビットと福島に挑む【永島まなみコラム】
2024/4/12(金)
今日はまず藤岡康太先輩の話からさせてください。
未だに信じられないです。自厩舎の馬にも乗ってくださったり、普段から競馬場でアドバイスをくださったり、優しくて尊敬する先輩でした。
先週の日曜に私がシアターに乗って勝たせていただいたのですが、シアターは前走藤岡康太先輩が騎乗されていたんです。先週木曜にトレセンでちょうど康太さんとお会いした際に、「シアター、どんな感じですか?」と伺ったところ、「テンションが高い馬だから返し馬は丁寧に行ったほうがいいよ」など、シアターの癖などを細かく優しく教えていただいて…。
本当にお世話になりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
——今週も競馬はありますが、まなみ騎手をはじめ、皆さんが無事に、素晴らしいレースを見せてくださることを祈っております。
そうですね、馬も人も全員無事に帰れるよう頑張りたいと思っています。
人気者バビットと初コンビ!重賞ウィナーと福島民報杯に挑む
——今週末は福島競馬場で土曜8鞍、日曜6鞍の計14鞍に騎乗されます。今週もいつも通り実戦、調教に騎乗した馬を中心に伺いますが、やはりファンの皆さんが注目されているのは日曜の福島11R・福島民報杯のバビットだと思います。先週の追い切りに乗られましたが、動きはいかがでしたでしょうか。
レース映像に近いイメージなのですが、動きはキレるというよりどちらかというとジリジリ、ワンペース気味の子だと追い切りでは感じました。終いまでしっかり動けていましたし、状態に関しては問題ないと思います。
——今回はアウスヴァールやショウナンマグマといった先行馬もいますが、前走を見ても2番手からでも大丈夫そうですね。
そうですね、浜田先生ともお話はしていて、前に行けたらいいけど、他に行く馬がいたらその馬を見ながら進めても良さそうだねという話にはなっています。あとは枠が出てからですね。
——作戦面に関してはあまり触れませんが、先週乗った感じ、福島芝の状態はいかがでしたでしょうか。
綺麗な馬場でした!芝丈が長い分、内が荒れているように見えますが、内も綺麗でした。ここのところ天気もいいですし、そこまで芝は荒れないと思います。
——多くのファンがいる馬だけに、注目度が高そうなレースです。楽しみな一戦ですね。
乗っていてもかわいらしい子ですし、重賞を勝っている馬ですので、しっかりいい結果を出せるよう頑張りたいです!
——他のレースにも触れさせていただきます。土曜の3R・3歳未勝利の自厩舎ハクサンダフネは今回がデビュー戦となります。シルポート産駒ですが、ダート1700mという条件はいかがでしょうか。
追い切りに乗せていただいた感じ、ダートのほうが良さそうなイメージでした。追い切りを重ねるごとに動き自体も軽くなってきてくれていて、芝でも対応できるのではとスタッフの皆さんもおっしゃってくれてはいるのですが、ダートでデビューすることになりました。
私は2週前の追い切りに乗せていただいたのですが、その時はまだジリっぽさを感じたものの、追い切りの回を重ねるごとに素軽くなっていると聞いています。
——当コラムでお馴染みの12R・4歳上1勝クラス、アルムエアフォルクは3走前に同じ福島ダート1700mで2着がある馬です。巻き返したいところですね。
まなみ騎手と勝利経験があるアルムエアフォルク
前走は休み明けだった分もあると思いますが、テンション面は落ち着いていて、今までで一番落ち着いてゲートインできました。
ゲートのタイミングが合わずにうまく出られませんでしたが、福島でも2着に来ているようにコース自体は問題ないと思いますし、うまくアルムの末脚を引き出せるレースができればと思います。
——日曜に移りまして、2R・3歳未勝利の自厩舎アインハーディは今回がデビュー戦。ここ2週連続でまなみ騎手が追い切りに騎乗されています。今週はエルプロフェッサーに先着していましたね。
ウッドコースで追い切りにずっと乗せていただいているのですが、先週は3、4コーナーでスピードを上げていくところで自分からハミを取るような感じではなかったんです。
アインハーディの追い切りに騎乗するまなみ騎手
その分こちらからハミをかけていく形だったものの、今週乗った時はそういうところは解消されてきました。終いまで楽に動けていましたし、初戦から楽しみな一頭です。
——母の叔母が強豪スティンガーという血統ですが、芝2000mという距離はいかがでしょうか。
折り合いは問題ないですし、跳びも綺麗な子なので、アインにはこのくらいの条件がちょうどいいんじゃないかと思います。
アインハーディと馬房にて ※まなみ騎手提供
——以前まなみ騎手と2着がある8R・4歳上1勝クラスのシンエンは今回距離延長で1700mとなりますね。
今回は1700で距離延長になりますが、スタートセンスがありますし、スピードがある馬なのでうまく前前でロスなく乗りたいです。
開幕週は2勝!藤岡康太騎手のアドバイスを生かす
——先週は福島競馬オープニング開催で見事2勝を挙げられました、おめでとうございます!
ありがとうございます!
——1勝目となった土曜の1R・3歳未勝利はミレニアムヒロインで堂々逃げ切り勝ちを決められましたね。
枠も内でスタートも速かったので、他が行かないなら逃げようと思いダッシュしていきました。まだトモが少し緩かったりするので、これから力をつけていきそうな印象ですが、よく頑張ってくれました。
——緩みのないラップで逃げられましたが、これはまなみ騎手の意図通りなのでしょうか?
番手にザワ(小沢大仁騎手、11着ラインレインボー)がいましたし、レース映像を見ていても切れる脚を使うイメージはなかったので、これなら淡々と運んだほうが粘り込めるかなと思っていました。
——同じく1番人気に推された3R・3歳未勝利のズバットマサムネはVTRを見て分かるくらい掛かっていましたね…。
そうですね…。若手限定戦でペースが速くなると思っていたのですが、出入りの激しいレースになってしまいました。もう少し淡々と運べれば良かったのですが、馬にも申し訳ないレースになってしまいました。
——先週のコラムで「少し怖がりなのであまり揉まれ過ぎないよう運びたい」とおっしゃっていた8R・4歳上1勝クラスのオールスティールは、外枠を行かせて3番手から粘り込みました。
スタートした後に躓いてしまい、うまくゲートを出してあげられませんでした…。そこから行く馬を行かせて、促してポジジョンを取るしんどい競馬になってしまいましたが、しっかり脚を使って競馬してくれました。砂を被ると少しひるむところがあるので、そこが改善すれば更に良さそうです。
——1200mのほうがより良さそうでしたか?
そうですね、今は1200のほうがいいかもしれません。このクラスだとメドの立つ競馬をしてくれたと思います。
——先週日曜の福島競馬に話を移しまして、2R・3歳未勝利のシアターは2番手から抜け出し、堂々たる勝ちっぷりでした。
2着続きでしたし力があるのは分かっていました。内から菱田さん(菱田裕二騎手、9着ラグリマスマリア)が行く姿勢を見せていたので、2番手から行くことにしたのですが、手応えも良かったですし、この馬のリズムで動いていけました。
——この次、昇級戦でも楽しみな内容でしたね。
そうですね、昇級しても頑張ってくれるんじゃないかと思います。
——「逃げにこだわらなくても競馬できる子」とおっしゃっていた8R・4歳上1勝クラスのステラポイントは、まなみ騎手のおっしゃる通り後ろから差して3着、これまでとは違う形の好走となりました。
以前私が乗せていただいた時は逃げていましたが、今回は外枠ということで、内の行く馬を見ながら運びました。終いしっかり伸びてくれていますし、この形が今のステラには一番合いそうです。
——4コーナーを見て勝ったかと思いました…。
そうですね、ただザワの馬(小沢大仁騎手、1着マルカブリッツ)が強かったです。福永厩舎の初勝利ということで、ザワ、めちゃくちゃ喜んでました(笑)
自厩舎に"まなみん"がやってきた!まなみコンビでデビューへ
——今週のファンの方からの質問コーナーです。予告ではまなみ騎手のストレス解消法などについてお聞きする予定でしたが、来週に延期させていただきます。こちら、関連質問なども募集中です。まなみ騎手、こちら来週よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします!
——一つタイムリーな質問が届いていましたので、こちらを紹介させてください。ペンネーム・くろくもさんからメッセージをいただきました。「この間福島競馬に行ってきました!目の前でシアターと一緒に勝ったところを見られて嬉しかったです。福島はこれからも行くつもりなので、もっと勝っているところを見たいです。応援してます!」とのことです。日曜福島に行かれたようですね。
ありがとうございます!今週も勝てるように頑張ります!
——そんなペンネーム・くろくもさんからの質問がこちらです。「先日、Xで高橋康之厩舎に"マナミン"という子がいると見てびっくりしました…!ぜひまなみんから馬のマナミンがどんな子なのかを聞いてみたいです!」というご質問です。こちら、聞く予定でしたのでくろくもさんに代わりに質問していただきます。
マナミンはトレセン初日は助手の方が乗ってくださったのですが、すごくおとなしくて、落ち着いて堂々としている印象だったんです。
今週ゲート試験を受けるために火曜、水曜と乗せていただいたのですが、本当に堂々としておとなしかったです。2歳馬は1頭だとゲートでゴネるところがあるのですが、マナミンは1頭でもどこでもシャンシャン歩いてくれる子でした。お上品な子です。
マナミンとまなみん ※まなみ騎手提供
顔だちもすごく綺麗で、人懐っこくてめちゃくちゃ可愛いんです!
——マナミンの馬名由来はまなみ騎手なのでしょうか?(馬名はまだ未登録)
そうなんです、オーナーさんとは北海道のセリでお会いしているのですが、付けていただきました!
——やはり厩舎では"マナミン"と呼ばれているのでしょうか?
マナミンと呼ばれてます!
——まなみ騎手も確か厩舎の中では"まなみん"と呼ばれていたような…。
そうなんです、私も厩舎では"まなみん"と呼ばれているので、どっちが呼ばれているのか分からなくなります(笑)
——今少しだけ思いましたが、名前、"オヌシ"にならなくて良かったですね。
そうですね、オヌシだと(高橋康之)先生の呼び方になるので(笑)
「おぬし」の由来はこちらのエピソードから!
"先生たち"と挑む重賞!優しく面白い師に誓う恩返し
——高橋先生が馬のマナミンのことを「おぬし」と呼んでいたり…?
まだないですね(笑)。でもそのうち「おぬし」と呼び始めるかもしれません(笑)
——同じ"まなみん"同士、似ているところはありますか?
似ているところ…似ているところ…。何かあったかな…?
——…上品なところでもいいですよ。
自分で言うんですか(笑)。そうですね…一人でシャンシャン歩けるところということにしておいてください(笑)
——そういうことにしておきます。"マナミン"という名前の女の子が厩舎に来ることはまなみ騎手はご存知だったのでしょうか?
そうですね、最初名前がマナミンになったことは知らなかったのですが、先生から「マナミンという馬が入ってくるよ」と聞いて、心待ちにしていました。
——そんな高橋厩舎の"第2のまなみん"ですが、高橋康之先生曰く「名前の通り、素直な子です」とのことですが、気性面は先ほどまなみ騎手がおっしゃっていたように本当に素直なのですね。
本当に素直で、ドシっとしていて凄いなと思います。自厩舎にソアラという馬がいて、その子の妹なのですが、ソアラは気の入りやすい子なので今後どうなるかなとは思ってはいるものの、今のところすごく穏やかです。
——父は凱旋門賞馬バゴ、母の父は芝とダートの二刀流・アグネスデジタルという血統です。調教に騎乗された感覚だと、適性面はどうでしょうか?
マナミンの調教に騎乗するまなみん
跳びが大きくて綺麗なので、今のところ芝の1800くらいが合いそうですね。
——順調に行けば6月1日の京都でデビュー予定とのことですが、楽しみですね。
すごく楽しみにしています!
——今週もありがとうございました。人馬無事に開催が進むことを心より祈っております。来週もよろしくお願いいたします。
ありがとうございます、頑張ります!来週もよろしくお願いします。
マナミンコンビで勝利へ ※まなみ騎手提供
いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます!コラム開始半年、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。
"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。
競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい!ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。
すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「まなみ騎手へ」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまでご質問をお願いいたします。皆様ぜひご投稿よろしくお願いします!
manami_nagashima@keibalab.jp
この記事に取り上げられているレース
関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2024/11/23(土) 【京都2歳S】藤田晋オーナー連覇!エリキングが無敗の3連勝で重賞初V
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】武豊ドウデュースに球界から強力援軍!業界を超えた「レジェンドタッグ」結成馬券
- 2024/11/22(金) マブダチ戸崎圭太(≧∀≦)!!【高田潤コラム】
- 2024/11/22(金) JCの騎乗は叶わずも東京最終週は16鞍の騎乗!【戸崎圭太コラム】
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】約20年1~3着なし!外国馬オーギュストロダンは本当に買えるのか?
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】マイルCSは推奨馬ソウルラッシュが圧勝!「枠順」から急浮上した伏兵候補
- 2024/11/22(金) 【ジャパンカップ】昨年は◎〇▲完全的中!「武豊ドウデュース」をアンカツが斬る!
- 2024/11/22(金) 事件は福島競馬場のお風呂で起きている!?秋の福島・世界的名手との思い出【永島まなみ騎手コラム】