調教ビフォーアフター馬
◎ジャックドール
(牡5 栗東・藤岡健厩舎)

先週土曜の日経賞では、当コーナーで推奨したタイトルホルダー(2人気)が後続に8馬身差の大楽勝!

『まさに大変身!? 衝撃のナンバーワン時計を叩き出した調教ビフォーアフター馬』の記事で詳しく解説したとおり、9着に敗れた有馬記念は凱旋門賞帰りの疲労を考慮して調整もセーブ気味。最終追いの5ハロン時計で日経賞とは3秒8もの差がありました。

大阪杯のジャックドールもタイトルホルダーと同じく、中間の調整内容から大変身の予感が漂う1頭。前走の香港C7着時は現地での追い切りのため2走前の天皇賞・秋4着時との比較も、5ハロンの時計で6秒2も速い64秒8の爆速タイムを叩き出しました!

予備知識としてジャックドールは天皇賞・秋の1週前追いで、栗東ウッドの自己ベストとなる5ハロン64秒0の好時計をマークします。

しかし、タイムが速すぎたことによる疲労と、東京までの長距離輸送を控えているのを考慮されてか、一転して最終追いは5ハロン71秒0と平凡そのもの。ラスト1ハロンこそ11秒台が出ていたとはいえ、明らかの不自然な調整で臨んでいたのをご存知でしょうか?

ジャックドールは最終追いで速い時計を出すのが好走パターン。具体例を挙げれば1分57秒2のコースレコードで逃げ切った金鯱賞1着時は、今回と同じくジョッキー騎乗で一杯に追われ、5ハロン64秒5の好時計を出していました。

過去の調整履歴を振り返っても最終追いが70秒台だったことはなく、1週前追いで想定よりも速い時計が出てしまい、何らかの理由により最終追いを手控えざるを得なかったことが推測されます。

この中間は1週前追いこそ稽古駆けする同馬としては少々物足りない内容も、最終追いでは金鯱賞1着時に勝るとも劣らない動き。稽古どおりなら日経賞のタイトルホルダーと同様、自慢のスピードを見せてくれるに違いありません!