競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【JBC2023】今年の鍵は砂厚変更!時計が掛かることで台頭する馬を狙う!
2023/11/2(木)
JBC2023
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JBCクラシック[11/3(金) 大井ダ2000m 17:00発走]
出走馬&展望
◎メイショウハリオ
昨年のJBCクラシックは5着に終わってしまったが、道中外側に張ってしまってうまく運べなかったのが大きかった。今回から砂が厚くなり、パワーがより求められることが予想される。この馬は時計の掛かる冬場の大井の東京大賞典でも3着とある程度通用しており、問題は4ヶ月ぶりがどうかだけだろう。
◯テーオーケインズ
帝王賞以来の実戦。昨年も帝王賞→JBCクラシックと直行ローテを組んで優勝するなど、間隔が開いても問題ないタイプだ。
あとはこの馬場への対応力がどうか。以前冬の東京大賞典を使った際は中8日というハードなローテの影響もあったか6着。それでも1着オメガパフュームから0.2秒差だっただけに、乾いた力のいる砂も走れそうだ。
▲ウィルソンテソーロ
現在3連勝中と勢いに乗っている。距離不安説がありながら、150m→2000m→2100mと距離を延ばしながら連勝記録を続けてきた。今回の課題は初の大井、そしてテン乗りとなりそう。
大井競馬場自体は問題なさそうなタイプで、時計の掛かる金沢もこなしているように、馬場は対応可能か。川田騎手が上手く誘導してきたレースも多いことから、菅原明騎手の動きがポイントになる。
☆ノットゥルノ
前走南部杯は6着だったものの、左回りのダートは(0.0.0.4)とまったく結果が出ておらず、参考外だろう。距離も短かった。
右回りの2走前の帝王賞も8着と結果が出ていないが、これまで大井2000mで好走したジャパンダートダービー、東京大賞典はどちらも2分4秒以上タイムが掛かっており、深い、パワーのいる砂のほうが合う可能性がある。砂厚変更を味方につけたい。
△キングズソード
重賞初挑戦だったアンタレスSは3着だったものの、その後三宮S、阿蘇Sとオープンを連勝中。器用な立ち回りのできる馬でパワーも十分。ジョッキーも魅力的だが、ただし三宮Sで少し距離が長そうな素振りを見せており、2000mへ距離延長はあまりプラスとは言えなさそうだ。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。