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【天皇賞秋】短期免許で来日する、あの外国人ジョッキーに注目!
2025/10/26(日)
提供:重賞トレンドジャッジ
ポイント①初来日のあの騎手に注目!
いよいよ、秋古馬三冠の第一章。今回取り上げるのは、天皇賞・秋だ。
近年は抜けて強い馬が1頭、2頭いて勝負の構図が見えやすかったが、今年は違う。まさに横一線で、混戦を極めている。
どの馬にもチャンスがある分、予想の難しさもあるけど、我々としては腕の見せどころになるレースだよね。
それに、各馬の実力が拮抗しているだけに、例年以上に騎手の技量が問われる一戦になりそうだ。
ああ、そうだな。「金脈ココにアリ」のコーナーでも触れたが、この週末から短期免許の外国人ジョッキーが続々と来日する予定でな。
以下が、この秋に来日予定の騎手たちだ。
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D.レーン(豪)11月1日-11月30日
C.デムーロ(仏)11月1日-12月28日
A.プーシャン(仏)11月2日-12月28日
T.マーカンド(英)11月8日-12月28日
中でも注目は、今回が初来日となるA.プーシャン騎手だね。
ああ。25歳の若武者(岩田望来らと同世代)ながら、フランスでリーディング4位の実力者。
身元引受調教師のタナパクは、昨年現地で彼の騎乗を見て以来、ずっと目を付けていたらしいぞ。
しかも師匠は、凱旋門賞最多勝を誇る名伯楽・A.ファーブル調教師なんだってね。
彼の父はそのA.ファーブル厩舎の番頭格だったと。こうしたバックボーンも含めて、目が離せない存在だね。
そして、そのプーシャンが今回の天皇賞秋で騎乗するのが、昨年の菊花賞馬・アーバンシックだ。
宝塚記念は14着と大敗したが、陣営曰く、この馬は涼しい季節の方が良いみたいでな。状態は前走時と比べても、だいぶ良くなってきているらしいんだ。
血統的に見ても、アーバンシックは面白いんだよね。
実はスワーヴリチャード産駒って、このコースとの相性がかなり良くてね。【4-1-2-4/11】で勝率36.4%、複勝率63.6%と驚異的な成績を上げているんだ。
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25年プリンシパルS:レディネス
25年2勝クラス:スパークリシャール
24年フローラS:アドマイヤベル
23年百日草特別:アーバンシック
となれば、俄然注目だな。
そのアーバンシックはノーザンファーム天栄の馬。天栄の主戦騎手であるルメールは、普段なら優先的に騎乗するはずなんだけど、今回は社台ファームのマスカレードボールに騎乗。
ということは、それだけマスカレードボールに強さを感じているんだろうな。
マスカレードボールにとって、この東京2000mという条件は、馬キャラ的にもぴったりだと思うよ。
そしてこの馬とミュージアムマイルの走りは、現3歳世代のレベルを測るうえでの重要な指標となる。その点も含めて、要注目だね。
それでは、ここからは私の方から、このレースの傾向について。
ポイント②馬場と枠順は要チェック!
さっきスワーヴリチャード産駒の話をしたけど、近年のこのレースでは、血統的な傾向はそれほど強く出ていないんだ。
毎年同じ傾向が表れるというよりは、馬場状態によって好走馬の顔ぶれがガラッと変わる。そんなレースと言えるかもしれないね。
近年は良馬場での施行が多いが、キタサンブラックが勝った年はかなり重たくて、上がりが38秒掛かるような馬場だったよな。
そうだね。あの年はかなり特殊だったけど、もし馬場が渋った場合は、メイショウタバルやソールオリエンスなんかが面白いと思うよ。
逆に高速馬場になれば、ミュージアムマイルやマスカレードボール、シランケドあたりに分があるんじゃないかな。
当日の天気、馬場状態は要チェックだな。
エプソムCをレコード勝ちしたセイウンハーデスは高速時計への対応力も証明済みだし、一昨年の新潟大賞典で2着しているように道悪も巧い。
どちらに転んでも問題なさそうな印象だが、この馬についてはどう思う?
屈腱炎明けの2戦は、陣営も脚元を気にしていて、プール調教と坂路での追切しか出来ていなかったからね。CWでの追切を解禁した前走で見せた、あのパフォーマンスこそが本来の姿だろうね。面白い一頭だと思うよ。
あと、このレースは年によって展開が大きく変わるよな。
昨年はスローペースだったが、一昨年は前半57.7秒の超激流。3年前はパンサラッサが大逃げだったしな。
展開に関しては、枠の並び次第で大きく変わってくるだろうね。
ハナ候補のメイショウタバルとホウオウビスケッツがどの枠に入るかが、大きな鍵になると思うよ。
枠順の発表は木曜の14時。それまでは予想を固めすぎず、柔軟に構えておくことが大事かもしれないな。
今回は、短期免許で来日する外国人騎手の話や、馬場と枠順の重要性などについて解説したぞ。
今年はやや難解な天皇賞秋だが、シッカリとポイントを押さえて予想すれば、必ず良い結果が待っているはずだ。それでは、また来週!
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プロフィール

ブライアン梶田
業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。
プロフィール

境和樹
立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。




