一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
菊花賞マイネルフロストは絶好の最内枠!
2014/10/23(木)
この土曜は東京で8鞍に騎乗します。富士Sのシャイニープリンスは今週も追い切りに乗せていただいて、変わらず状態はいいですよ。競馬に乗るまでは難しいイメージを持っていたのですが、凄くコントロールしやすくて、そこまで神経質になって乗らなくても、馬自身がその時々に応じてくれそうです。自分の乗り方と展開によるかもしれませんが、頑張って走ってくれると思います。3Rのアキタノユキの前走は競馬を覚えたようで一変していました。中間の稽古には乗っていませんが、初戦とは別馬という感覚で臨みたいですね。9Rのコスモナインボールは初めてパンパンの良馬場でやることになりそうです。相手は強化しますが、この馬も2連勝中。試金石の一戦にはなるものの、目途を立ててくれると信じているので力が入ります。
今週も日曜は京都で6鞍に騎乗します。菊花賞のマイネルフロストは毎日杯を勝った縁起が良い1枠1番を引いてくれました。京都の馬場を考えても内目がいいと思っていたので、これはもう大歓迎です。一度使って大きな上積みを感じていますし、中間かなり乗り込んだので3000mという距離は問題ないでしょう。あとは、ロスなくスムーズなレースを心掛ければG1でも十分通用する感触です。1Rのマイネルジャストは初戦が競馬の流れに乗れず、かなり戸惑って走っていました。そんな中でも能力は感じたので、あの経験を覚えてくれていれば、今度はいいレースになると思います。
このコラムを書いている今日(木曜)なのですが、知人に紹介していただいた日立の御岩神社という所に行ってきました。パワースポットと言われるだけあって、凄い山奥に潜んでおり、ただならぬ雰囲気を感じました。平日だからか全く人もいませんでしたし、それこそ空気が違っていました。鳥居付近と御札の画像を載せますのでご覧ください。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。