一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
マイネルさんのパーティー前に!
2014/11/6(木)
この土曜は東京で11鞍に騎乗します。京王杯2歳Sのマイネルグルマンはレースで初めて騎乗します。しぶとく脚を使うイメージがある馬で東京コースの重賞も2走目、前進が見込めるように頑張ります。3Rのコスモカンプはキャリア5戦目で、もういいところまで来ています。条件的にも勝たせてあげたい一戦ですね。7Rのマイネオレンジはノドの手術を克服した前走がいい内容でした。その心配がないとなれば、1400という距離が一番合うと思うので楽しみです。12Rのマイネルアウラートの前走は案外でしたが、2走前の競馬ができれば十分に通用する馬。軽い走りをするので良馬場が理想、上手くかみ合えば見せ場以上があると思います。
日曜も東京で10鞍に騎乗します。アルゼンチン共和国杯のコスモロビンは休み明けでも走れる馬ですし、稽古駆けしないので、時計が出ていないのは気になりません。前走惨敗が示すとおり、気分が乗らないとあのようなシーンもありますが、その反面、着順を鵜呑みにしないでほしいとも思います。2Rのアフェクシオンの前走は思ったよりもという感じでしたが、調教の雰囲気からはもっと走れていいはず。競馬を経験した2戦目で改めて期待します。3Rのマイネルフレッチャは間隔こそ空いていますが、前走は流れが向かない中でいい脚を使ってくれたので、久々よりも成長のほうが楽しみです。6Rのグラントウショウは競馬で初めて乗りますが、スタートが良くて気性も前向きと聞いています。富士Sでは厩舎に悔しい思いをさせてしまったので、新馬勝ちを目指して頑張ります。
先週は日曜の競馬終了後、社台さんのパーティーでニューオータニ東京に行ってきました。あまり乗る機会がなく、トップジョッキーも来ている中、たくさんの会員さんが声をかけてくださって有難かったです。乗せていただく機会があれば、精一杯頑張りたいなと思いました。そして、今度の日曜は京王プラザでマイネルさんのパーティーがあります。グループの馬にたくさん乗せていただいた後に出席するので、とりわけいい結果で臨みたいなと力が入っています。見かけましたら、こちらのコラムにおける感想や要望なども気軽にお伝えください。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。