一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
京成杯はマイネルシュバリエに騎乗!
2015/1/15(木)
この土曜は中山で9鞍に騎乗します。7Rのコスモカウピリは初めてですが、同じレースに乗っていて力がある馬だなと感じたことがあります。出戻り2戦目で前進に期待しています。10Rのイーグルカザンは展開にも左右されてしまいますが、流れが向けば相手なりに走れそう。9Rのホワイトウインドにも同じことが言えて、牝馬同士の500万ならそれほど差はないはずです。11Rのマイネルディアベルは朝日杯FSで4着の舞台とあって、コースは合っていると思います。先行して少し溜めていられる展開になれば、最後もうひと脚を使ってくれるでしょう。十分に着順は上げられる条件です。
日曜も中山で9鞍に騎乗します。京成杯のマイネルシュバリエの前走は、折り合いが付かずチグハグなレースになってしまいました。この中間はメンコをつけたり、トライアビットに換えてみたりと工夫しています。メンコは効いている実感がありますし、このハミはウインフルブルームやマイネルフロストで良い面が引き出せたという実績も。もともとは制御しやすい馬ですが、こういった措置で前走のようなことはないと思いたいです。能力通りに走れさえすれば、ここでも全然やれる馬なので改めて期待しています。
1Rのポンテアンジェロはここにきて具合が良くなっています。右に右にモタれてしまう面があるので、中山替わりで競馬もしやすくなりそう。3Rのコウギョウゴールドは追い切りに乗せていただいて一度使った上積みを感じました。気持ちも前向きになってきたので、左にモタれる癖を矯正しながら乗れれば時計は詰められそうです。8Rのテイクエイムはいつも出遅れる馬なのですが、前走はスタートが良すぎたんです。その分だけ脚が溜まらなかったので、もう少しゆっくり出して馬の後ろで壁がつくれれば、仕掛けて弾けるシーンがあるかもしれません。10Rのクラウンロゼは好位で流れに乗せすぎると、何となく脚を使って終わってしまうイメージ。少し前半遊ばせておいて、どこかでグンと脚を使わせる競馬が合うのではないでしょうか。能力はある馬なので、何とかキッカケを掴みたい一戦です。
今週は3日間競馬が終わって、やっと毎年の恒例である筑波山神社の初詣に行くことができました。さすがに13日ともなればガラガラで、たっぷりとお参りする時間がありましたので、そのご利益が得られないものでしょうか。何はともあれ、ベストを尽くしますので応援よろしくお願いします。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。