一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
小倉大賞典でマイネルミラノに騎乗
2015/2/19(木)
最終週の土曜は東京で8鞍に騎乗します。2Rのコスモポッポは、3着と頑張ってくれた前走よりも良くなっていると聞いています。東京ダート2100mは合う舞台なので、改めて期待しています。6Rのコスモヨハネは、自己条件に戻ってもう少し流れに乗れませんか。新馬は逃げて勝ったので、いい位置からもうひと脚というのが理想の競馬です。7Rのマイネルイルミナルは、いつも一生懸命で前走は速い上がりにも対応してくれました。いつも本当にもう一歩、ここで勝たせてあげたいです。9Rのヤマニンプードレは、新潟の連続4着で力があることは分かっています。間隔を空けていい状態で臨めるということなので、中央場所でも差はないでしょう。
※ウインプリメーラは左頚部挫創のため出走取り消しとなりました。
(10Rのウインプリメーラは、函館まで乗りに行ったことがある馬。当時は結果を出せませんでしたが、今回はまさにベスト条件だと思います。当然期待も大きく、久々の騎乗にワクワクしています)
日曜は小倉で9鞍に騎乗します。小倉大賞典のマイネルミラノが目玉の遠征。初めての重賞挑戦だった中山金杯は展開的にも厳しい部分がありました。小回り、小倉の1800mは向くだろうと思いますので、特にハナには拘らず、今まで自分が乗ってきたいいイメージで臨みます。追い切りもしっかりできていて、小倉到着後も順調だと聞いています。その先に繋げるためにも、いい結果を残したい一戦です。6Rのマイネルパイレーツは自分のリズムで走らせて仕掛けられれば、前走くらいはやれる馬。揉まれる形になると良くないので、それを意識して好結果に導きたいです。12Rのクリノタカラチャンは、いかにも小倉は合うと思います。スピードがあるのでその持ち味を活かしつつ、粘り込むような競馬をするだけです。
今開催は本当に苦戦しているのですが、何とか土曜に勝利を挙げて、好きな競馬場である小倉に臨みたいと思っています。夏に函館から小倉を経験したこともあって、東京から小倉に移動は何てことありません。ここのところ記事にできるような小ネタがないので、いい結果を残した後に美味しいものでも食べたいです。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。