一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
やっぱり強かったラフレシア!
2015/10/29(木)
この土曜は東京で9鞍に騎乗します。3Rのコスモジャーベは、もたれる面を見せながらも前走でしっかり反応できていましたし、そのようなタイプなので経験していく上積みも大きいはず。距離延長も問題なさそうなので、改めて期待しています。4R(新馬)のシンバシヨコハマは、ここ2週の調教に乗せていただきましたが、まだ体質的に弱いところがあります。5R(新馬)のマイネルアウトランも、先週乗った単走の調教で動き切れず、使いつつ良くなっていきそう。ただ、どちらも素質は感じるので、現時点でどこまで頑張ってくれますか。
7Rのコスモポッポは相手なりのタイプなので、昇級でも大きく崩れることはないでしょう。使い詰めだった後の久々がどちらに出るかが鍵ですね。同じことが10Rのコスモナイスガイにも言えます。こちらは体重のある大型馬で、本質的に叩いたほうが良いとは思います。
日曜も東京で8鞍に騎乗します。2Rのスワンナプームの初戦は、思っていた以上に頑張りを見せてくれました。使った上積みは大きいはずで、同じコースの牝馬限定戦で前進に期待しています。4R(新馬)のマイネルサダクビアは凄く心臓の強い馬ですが、まだ体がついてきていないという印象。乗り込みは十分で血統的に筋も通っているので、レースでの変わり身に期待します。5R(新馬)のオッドアイも先々走ってきそうですが、まだ体質が弱いです。今週乗せていただく新馬は総じてタイプが似ていて、一走毎の成長が楽しみになりそう。
10Rのマイネルメリエンダは、57.5キロのトップハンデでも何とかしたい。秋3走目でまだ前進が見込めますし、勝って大きいレースに向かいたい1頭です。12Rのジョーチャーリーは⑮着後ですが、攻め馬でなかなかの動きをするんです。前走の1200mは明らかに忙しかったので、追走が楽になる1600mなら前進が見込めませんか。軽い走りは芝も向きそうなので、ここで結果が出なかった場合でも、どこかで走ってくれるでしょう。
実はコラムを書きながら(木曜夕方)、かなりテンションが上がっています!それというのも、これからBunkamuraオーチャードホールで葉加瀬太郎さんの25周年記念コンサートを聴いてきます。会場の前まで来たところで、緊張の面持ちを載せておきますね。好きなアーティストのライブやスポーツ観戦でリフレッシュするタイプなので、週末の競馬にもいいイメージを持って臨めそうです。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。