一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
京成杯はマイネルラフレシアに騎乗
2016/1/14(木)
この土曜は中山で11鞍に騎乗します。2Rのマイネルリーブラの前走は、デビュー戦とあって馬体に余裕がありました。500キロを超える大型馬なので、一度使っての前進に期待しています。5Rのコスモジャーベは毎回堅実に走ってくれます。相手関係ひとつという段階なので、立ち回りを意識して前進に期待。7Rのマイネルボルソーも自分の時計は走ってくれる馬。力が要るパサパサのダートが理想なので、今週の馬場ならまた頑張れるはずです。8Rのマイネルエスパスは今週の追い切りに乗せていただきましたが、具合は凄く良さそう。初ダートの走りも良かったので、改めてあとひと踏ん張りに期待しています。11Rのカハラビスティーは、ハンデ52キロで自分のペースを主張できれば差のない競馬ができるはず。準オープンを勝たせてもらったコースですし、いいイメージは持っています。
日曜も中山で8鞍に騎乗します。ザ・インタビューで取材していただいた京成杯のマイネルラフレシアは、予定どおり水曜(13日)に単走でサラっとやりました。先週ビッシリやったので流す程度でしたが、見た目に細い印象があった馬がふっくらしてきましたし、かなり乗り込んでのものなので、馬体が増えて出られるのはいい傾向です。器用に立ち回れるのでコースは気になりませんし、いつも右回りで乗っている追い切りでも違和感はありません。ダービーを目指している馬となれば、ここで足踏みするわけにはいきません。先に繋がるいい競馬を前提に、最低でも賞金を加算したいと思っています。
2Rのリュイールスターは、きちんと競馬ができていますし、詰めて使えることで粘りが違ってくるはず。前走は勝ち馬が強かっただけで、未勝利は組み合わせひとつでしょう。5Rのハクシンヴィーナスは器用に立ち回れる分、中山が向きそうだと思っている馬。デビュー前から調教で動きの良さを感じていたので、コース替わりで前進に期待したいところ。12Rのマイネオーラムの前走は、休み明けに加えて外々を回された分がきつかった。折り合いに気をつけて乗れば、2200mは十分にこなせる範囲。3歳時はG1にも出走している馬なので、1000万では力が違うというところを見せてほしいです。
全休の火曜日は、お世話になっている近所のそば屋さんに顔を出し、奥さんと映画を観に行くなど少しのんびりできましたが、年が明けてからいまだに慌しく過ごしています。今週の番組が終われば、ようやくいつもの流れにトレセンも戻ります。競馬に関してはいいリズムで乗れているので、これを継続できるように気を引き締めて頑張ります。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。