一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
防寒対策が必要な時期になりました
2021/10/21(木)
先週はチューウィー(10人気2着)が頑張ってくれました。前走が案外な結果だったので心配していたのですが、まともならこれくらいは走れる馬。今回に関しては勝ち馬が強かっただけなので、近いうちに勝ち上がらせてあげたい一頭です。マイネルステレール(8人気3着)は行く馬がいなければと考えていた作戦。かなり上手くいったペースの逃げで、馬も精一杯に頑張っています。負けても悔いなしというレースができました。
この土曜は東京で5鞍に騎乗します。3Rのブルボンティアラは体質的に弱い面があったので、使った分の上積みは期待できそう。コース替わりとでもう一歩前進させてあげたいです。6Rのフォーチュネイトは少し間隔が空いていた前走でもしっかり脚を使ってくれました。初騎乗で掴めた部分もあったので、ペースが流れてくれれば改めて頑張ってくれるはず。9Rのケッツァーの前走は気持ち的なところが敗因だと思っています。中1週で苦しいところを出してしまうのか、同じ競馬場で慣れに繋がるのかは当日次第も、1800mに延びることは問題ありません。オープン特別なら巻き返したいですね。12Rのラストリージョの前走は芝なので、今回は初めてダートの平場戦。2走前までずっとオープンのメンバーと戦ってきた馬なので、2勝クラスであればキッカケを掴めると思います。
日曜も東京で6鞍に騎乗します。1Rのローズピリオドは競馬で初めて乗りますが、厩舎スタッフと調教をつけている宮崎騎手から調子がいいと聞いています。2戦目とダート替わりで前進がありませんか。2Rのランプロティタは東京に替わった前走でも頑張っていました。1400mにも対応できるスピードがあるので、改めて頑張ってくれるはず。3Rのコスモライデンは前半上手く立ち回れるようになったのですが、終いの踏ん張りがもう一歩。次に繋がるように、そのあたりを意識しながら乗ってあげたい。
5R(2歳新馬)のマイネルビスワールは今週の調教に乗せていただきました。真面目で馬の雰囲気は良いのですが、まだ幼くて体力的なところに心配があります。使いつつしっかりしていくタイプのように思います。6Rのコムストックロードは新潟2歳Sで先着された関西馬もいるのですが、1400mに戻ればスピードは引けを取らないはず。もっと上を目指せる馬なので、まずは逆転の策を練って臨みます。9Rのマイネルソラスは長い休み明けの前走で頑張っていたと思います。3歳時は重賞に挑戦した地力と一度使った上積みもあるはずなので、このタイミングで大きく巻き返せませんか。久々の騎乗を楽しみにしています
もう何年かは秋がない感じで、ここ2週で一気に寒くなりました。今朝一番の坂路乗りでは顔が痛くなり、あまり得意ではない冬の到来を感じています。自分はハッキリと寒いなら暑いほうが好きですね。ただ、汗っかきな体質なので、あまり着込むと汗をかきすぎて体重が落ちてしまうんです。機能性が良くて重宝するのがワークマンのウェアなのですが、先日はユニクロでも色々と買い込んでみました。長年の課題は指先の冷えの対処法で、根本的な体質を改善できる術があるなら教えてもらいたいところです。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。