一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
全力騎乗で勝利を目指します
2022/1/27(木)
先週は悔しいクビ差の2着が2回と勝ち切ることができず。ミニョンルミエール(8人気)は中1週でも内容が良く、タメてしっかり脚を使えて惜しむらくは着順だけでした。ダートの短距離は条件が合っています。サパテアール(2人気)も振り切ったと思ったタイミングでキレる勝ち馬にやられてしまいました。この後は東京開催をパスして中山1800mまで待つことになりそうなので、次の適鞍で今度こそ決めてあげたい。
オンリーオピニオン(7人気4着)は思い描いたとおりのペースで逃げることができました。並ぶ間もなく交わされる展開になったのは誤算でしたが、能力を再確認することができました。凄く乗りやすくてコントロールしやすい馬なので、早い段階で1勝クラスを突破させてあげたい。アメリカJCCのソッサスブレイ(14人気13着)は相手関係もありますが、2200mが長いのだと思います。相変わらず馬は元気一杯ですし、オープン特別あたりの適鞍ならやれるという気持ちは変わりません。
開幕週の土曜は東京で5鞍に騎乗します。3Rのマイネルシデンは初戦の内容が悪くなく、一度使って上向いていると思います。乗り味が良くて先行力もあるので、コース替わりもマッチしてくれませんか。4Rのコスモルーテウスの前走は力を出せずに終わってしまいましたが、あんなものではないはず。まともなら先行できるイメージなので、自分の気持ちもリセットして臨みます。5Rのコスモマーチは転厩緒戦も、体力さえついてくればやれそうなイメージ。もう一歩前進に期待したい。6R(新馬)のランビリズマは金曜にゲートから乗せていただきます。そこで感触を掴めればと思っています。
日曜は東京1Rでマイネルシトラスに騎乗します。この馬としては忙しい中山1200mでも頑張ってくれましたが、明らかに東京1400mのほうが走りやすい。セントポーリア賞を予定していたマイネルニコラスが来週のゆりかもめ賞にスライドするなどで一頭入魂になったこともあり、朝一番の全力騎乗で勝利を掴みたい。谷間の日曜になってしまいましたが、来週は通常モードになる見込みです。
連日コロナ感染者最多のニュースばかりで競馬と調教以外は自粛の毎日です。先週も話題にしましたが、今クールのドラマが傑作ばかりで助かっています。新たにとなりのチカラと妻、小学生になる。を見始めて、ゴシップの脚本もなかなかですね。こんな小ネタばかりで恐縮ですが、週末の全力騎乗で鬱憤を発散したいと思います。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。