一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
楽しみにしている馬が何頭もいます
2022/4/28(木)
東京開幕週はチューウィー(8人気3着)が最高着順。休み明けにも関わらず10キロ減っていましたが、フレッシュ感があって返し馬から好ムード。競馬の内容も良かったので、何とか東京開催のうちに勝ち上がらせたい。コスモダークナイト(9人気4着)は距離延長と状態面がマッチして一歩前進がありました。次走へのキッカケが掴めたと思っています。コスモエクスプレス(9人気5着)は周りを気にしながら走っており、4角までは大丈夫かな?という手応え。ところが追ってからしっかり伸びて、ラストはもう一度グッと出ています。テンションを上げずにいければ近いうちにチャンスがありそうです。
この土曜は東京で5鞍に騎乗します。2Rのキタノホマレボシは変わらずの状態面できています。自分から競馬を作れるタイプではないので、前半流れてくれれば東京コースのほうが案外向くかもしれません。5Rのコスモシルバニアの初戦は好スタートも、そこからついて行くのが大変でした。川崎のダート戦を挟んでの距離延長で、流れに乗せてあげられればと思っています。
6Rのマイネルサハラの前走は道中フワフワしながら最後もう一度伸びて勝ってくれました。着差以上に余裕があったので、昇級しても十分に通用すると思っています。初めての東京コースでも楽しみのほうが大きいです。10Rのマイネルミュトスはずっと追い切りに乗せていただいています。前走はゲートを出なかったので、2週続けてゲート練習もやりました。仕上がりは凄くいいので、スタートさえ決めればいい競馬になるはす。久々の騎乗が楽しみでなりません。12Rのスズノイナズマは少しとぼけながら走るところがあるため、昇級の流れで気を抜かさずに走らせられるかが鍵。今回もモマれない競馬がしたいので、願わくば外めの枠順が欲しいです。
日曜も東京で7鞍に騎乗します。1Rのクロミチャンは一回使って馬に力強さが出てきました。上積みを感じます。金曜にゲート練習をやるので、そのあたりもかみ合ってくれればチャンスがありそう。5Rのペルグランデは中山のここ2走が案外も、3度乗って東京コースでは走れています。この時期の未勝利ならそんなに差はない馬だと思っています。
6Rのケッツァーは気難しいところがあるので、徐々にハミを取らせるなど中間に工夫しながらやってきました。今回はチークピーシズを着けて、ゲート裏でメンコを外してみようというプラン。追い切りではそれがマッチしているので、競馬でも上手くかみ合ってくれませんか。7Rのルミエールソレイユは今週の追い切りに乗せていただいて、時計も動きも及第点でした。休み明けを一度使って上向いているので、乾いた馬場でやれればもう一歩前進が見込めます。
ゴールデンウィークを間近に控え、新クールの連ドラが出揃いました。力が入っている年末年始の憂き目という印象で、正直あんまりピンときてないんです。そんな中でも無難に面白くなってきそうなのはジャニーズ大御所が主役の未来への10カウントとマイファミリー。伏兵的なところでは持続可能な恋ですか?が嫌いではない脚本。ともあれ、競馬然りスポーツが盛り上がってイベントなどの入場数も緩和されつつあるので、いい箸休めのシーズンなのかもしれませんね。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。