一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
ご心配をおかけしました
2022/7/28(木)
先週は急遽のお休みとなりご心配をおかけしました。平日まで安静にさせていただいて、すっかり体調は万全です。惜しむらくは、先週かなりのラインナップが揃っていたことは書いていたとおりで、騎乗予定だった馬が4勝しました。後がなくなってきた3歳未勝利は代わりのジョッキーに感謝しつつ、やはり悔しかったレースもあり、複雑な思いでテレビ観戦していました。今週は2場開催で騎乗数こそ少なめですが、新潟開催もしっかりと勝利を積み重ねていきたい。
この土曜は新潟で2鞍に騎乗します。1Rのマイバラードの初戦は幼さが先行してしまって思い描いていたようなレースにならず。調教の動きからも能力は高いはずなので、コース替わりに対応できれば2戦目で前進が見込めます。11Rのナイママは昨年7月の函館以来。しっかり休養して脚元の不安は解消していますが、馬体が増えているなど久々感はあるかもしれません。まずは次に繋がるレースにしてあげたいと思っています。
日曜も新潟で4鞍に騎乗します。1Rのワクワクルンルンの初戦はまさに新馬というレースで持っている力の半分も出せず。実戦を経験したことが活きれば、自ずと前進できるポテンシャルがあります。4Rのコスモダークナイトの前走は結果として交流の川崎コースが合わず。やはり芝向きの印象もあり、タフな馬なので距離延長が魅力です。5R(2歳新馬)のコスモバイオレットは1週前の追い切りに乗せていただいて、しっかりと負荷をかけました。体に緩さがあって使えばさらに良くなる印象ですが、仕上がりは悪くないので、現時点でどこまで走ってくれるか楽しみです。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。