一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
今週も3歳馬の初勝利を目指します
2024/5/30(木)
先週はパーセルペーパー(3人気)で勝つことができました。強い相手がいる中で思い通りのレースができたこともあり、ついついガッツポーズが出てしまいました。我慢させる競馬を教えてきたことが繋がって、2000mで勝てたというのは大きかった。道中リラックスしてハミを抜いてくれたので、あれなら昇級後のペースに対応しやすいと思います。
アムンラー(5人気4着)は好位で流れに乗れたものの、芝1400mとすればペースが遅すぎて最後よーいドンの展開になりすぎました。それでも崩れず頑張っており、全体的に流れる競馬になれば初勝利も時間の問題です。初出走のマクミランテソーロ(9人気5着)は前半砂を被って戸惑いながらでしたが、直線外に出してからはしっかり脚を使っています。初戦とすれば合格の内容で、次走に向けて楽しみしかありません。
この土曜は東京2鞍に騎乗します。3Rのスプランドゥールは2走前に乗せていただいた1800mが若干長いように感じていました。ダートならワンターンの1600mが合っていると思いますので、流れに乗せて前進を狙います。4Rのエムズマンはここにきて調教の動きが良くなってきました。初の芝2000mですが、一連の内容からマッチすると思います。
日曜も東京で2鞍に騎乗します。2Rのシグムンドの前走は、直線伸びかけているところで前をカットされてしまいました。競馬に行って気持ちが途切れるところもあるので、今回はブリンカー着用。調教どおりの感触なら集中して走ってくれそう。3Rのマンマミーアは今回思い切っての初芝。ダートでも軽い馬場が合うので、大きく変わるならこのタイミングではないでしょうか。状態もいいので楽しみにしています。
今週月曜は鹿島へ潮干狩りに行って来ました。ここのところ休日の天気が悪くて時期的に遅れて少なめの収穫ではありましたが、例年どおりに美味しくいただきました。ボンゴレもなかなかですが、やっぱり酒蒸しにして濃い味をそのまま味わうのが最高ですね。競馬で久々の勝利後だったこともあり、より楽しい時間を過ごすことができました。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。