一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
2歳新馬で勝ちたいです
2024/7/4(木)
福島開幕週はマクミランテソーロ(6人気2着)が最高着順。初めての右回りに戸惑っていたのか道中の手応えは案外。そんな中でも追えばしっかり伸びてくれたので、同じコースの続戦になれば馬も分かってくれると思います。この開催で決めたいですね。
この土曜は福島で5鞍に騎乗します。6R(2歳新馬)のミライヘノブーケは2週続けて追い切りに乗せていただきました。気持ちが前向きで軽い走りをしますね。牝馬限定戦の適鞍なので新馬勝ちに力が入ります。12Rのヨッコサンは初勝利からの休み明けになりますが改めてチャンスをいただけました。相手なりに走ってくれそうなタイプかつ3歳牝馬で斤量面の恩恵があります。福島1150mも合うのではないでしょうか。
日曜も福島で5鞍に騎乗します。4Rのツクバアプローズは久々に乗せていただいた前走の感触がとても良かった。今週の追い切りも動いたので、少し忙しそうな1150mを状態面でカバーできませんか。5R(2歳新馬)のリネンドライブは追い切りに乗せていただいています。デビュー戦にしてセン馬ですが、気の悪いところなどは見せず前向きに頑張ってくれます。初戦から力を出せるタイプだと思います。
6R(2歳新馬)のセンノアバドンは追い切る毎に時計を詰めていますが、心身共に幼さがあります。使って良くなりそうなタイプも、希少なキタノコマンドール産駒なので出世させてあげたい。9Rのパララヴィクトリアは前走の芝の走りが良かった。東京よりは福島の小回り向きのタイプだと思うので、次に繋がるような走りを期待しています。
梅雨時でも美浦は雨が降らず、今週になって気温が上がっています。朝からモワッとして5時乗りでも馬は可哀想でした。先週船橋に続いて今週火曜は川崎に乗りに行きましたが、夏ならナイターが適しているなと感じました。来週も入るようなら船橋に乗りに行きます。中央でとなるとハードルもありそうですが、暑熱対策をする新潟2週で最終レースが18時25分であればいっそナイターでも……と思ったりします。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。