一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
巳年の年男!新年もよろしくお願いいたします
2025/1/3(金)
明けましておめでとうございます。2025年も柴田大知をよろしくお願いいたします。巳年の年男とあって、日曜は1R前の鏡割りに声をかけられています。
昨年最終日はマイネルアウルム(8人気2着)が最高着順でした。一度使ったことで返し馬の雰囲気が良くなっており、プランを決めつけずにスタート次第という考えで運びました。終いの競馬になったものの、上がりは35.3で最速。勝ち馬が逃げ切った展開ですから収穫がありました。距離に融通が利くことも分かったので次走が楽しみです。
初日の日曜は中山で5鞍に騎乗します。1Rのビスケットマリーはダート替わりの前走で進境がありました。芝スタートも問題ないはずなので、いいイメージのまま中山でも乗りたいです。
2Rのアタックスリーもダート替わりがいいほうに向きそうなタイプ。立て直した効果で成長にも期待しています。5Rのメロンパンマニアは順調に乗り込んできましたが、状態的に大きくは変わっていないという印象。東京よりは中山というイメージがあるのでそろそろキッカケを掴んであげたい。
8Rのベルウッドブラボーは休み明けになるものの、中山1200mでは安定して走ってくれます。関西遠征だった前走を引きずらずに巻き返したい。12Rのグリーンライズは地方に転厩する前の未勝利で跨っていました。改めての転入緒戦で乗せていただけるのもご縁なので、どれだけ力をつけたのか楽しみにしています。
月曜も中山で3鞍に騎乗します。2Rのアイアンオバーカムの前走は体が減った影響だったのかスタミナ切れというような内容でした。馬体さえ戻ってきていればもっと頑張れると思います。
6Rのコウセイケンタロスは乗せていただいた新馬の内容が悪くなかった。追い切りは地味でも競馬に行けば走ってくれるタイプなので進境があるはず。10Rのマイネルトルファンは年末から続けて調教に乗せていただいています。血統馬らしく動きは抜群で、久々でもしっかりと負荷をかけてきました。能力は2勝クラスでも上という確信があるので期待して臨みます。
つい先程(3日夕方)、常陸國總社宮で昨年の御礼参りを兼ねて御祈禱してもらってきました。新年の抱負としては、怪我なく騎乗停止もなく一年間皆勤することを前提に、とりわけムチの制裁に注意しながら最低二桁は勝ちたいと思っています。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。