
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
開幕週の新潟に遠征します
2025/5/1(木)
先週は福島へ乗りに行ったサンカシグレ(3人気)で2着。チークピーシーズも効いており上手くいったかと思いましたが、最後は決め手のある馬に差されてしまいました。一戦毎に状態を上げて反応も良くなっているので、次走こそ勝利あるのみです。

この土曜は新潟で2鞍に騎乗します。11Rのメロウヴォイスはレースで初めて乗りますが、厩舎サイドから状態の良さを伝え聞いています。しっかり研究して最善を尽くします。12Rのマルモリディライトは続けて追い切りに乗せていただいています。覇気があって状態面には太鼓判を押せるので、3着があるコースで巻き返したい。
日曜も新潟で4鞍に騎乗します。1Rのグラツィオーソの初戦は既走馬相手に頑張ってくれました。中間も順調にきており使った上積みが見込めます。改めて牝馬限定の適鞍となれば力が入ります。5Rのマイネルトラキアのデビュー当初は体を使えずなかなか調教でも動けなかったものの、ようやく芯が入ってきて実戦に繋がるようになりました。新潟コースは合いそうなので、もう一歩前進させてあげたい。
7Rのスプランドゥールは前2走が好内容。初の新潟コースですが、勝利を狙える条件だと思っています。8Rのパーセルペーパーの前走は9着でも昇級してから一番の内容。クラス慣れして状態も上がってきたので、少頭数と相まってキッカケを掴めそうなタイミングです。



今週は福島遠征帰りに山形へ立ち寄って、家族と立石寺に行ってきました。関東から入れ替わるように桜が満開で、今年は色々な場所で長く花見を堪能できています。松尾芭蕉の「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の句で知られるお寺でもあり、神聖な空気を吸ってリフレッシュできました。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。