
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
土曜は函館、日曜は最終日の東京で騎乗します
2025/6/19(木)
先週は初めて乗せていただいたマイネルアース(13人気5着)が最高着順。初ダートとブリンカーがマッチしたようで、とても集中して走れていました。惜しむらくは日曜2Rに連闘で使うことになり、自分には先約があったこと。ライバルになってしまうのは複雑も、キッカケを掴めて続戦できるのは何よりです。

この土曜は函館で3鞍に騎乗します。7Rのグラツィオーソは美浦でしっかり追い切ってから現地に出発しました。この馬を勝たせるべく遠征で、力を出し切れる舞台だとも思っています。10Rのペリプルスは本来使いながら調子を上げていくタイプも、今回は乗りやすそうな少頭数。このコースでは昨夏も頑張っているので楽しみです。
開催最終日の日曜は東京で3鞍に騎乗します。2Rのワンダーレイザーは間隔こそ空きましたが中間の動きはいいです。先行力もあるので、初めての1600mがかみ合ってくれませんか。
6R(2歳新馬)のトコトコリズムは幼くて教えてあげたいことがまだ残っています。先を見据えつつ、競馬が嫌にならないような初戦にしてあげたい。12Rのスプランドゥールは間隔が詰まっていても毎回一生懸命に自分の力だけ走ってくれます。東京1400mが一番合っているので、強敵集う中でも東京開催を締めくくれるように全力を尽くします。

昨日は48歳の誕生日でした。それに合わせてというわけではありませんが、妻と一緒に贔屓の横浜DeNAベイスターズの応援に行ってきました。交流戦で西武ライオンズ相手に4対2で勝ち、いい席だったので最後はジャクソン投手とハイタッチすることもできました。金曜の調教を終えてから函館に向かって、バースデーウィークで勝利を挙げたいです。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。