
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
今週から5時乘りになりました
2025/6/26(木)
先週はスプランドゥール(6人気2着)が最高着順。乾いた馬場かつ前が引っ張ってくれる流れで理想的な条件も、惜しむらくは初ダートの3歳馬に残られてしまいました。ここまで続戦で頑張ってきてくれたので、ひと息入れることになります。夏休みでリフレッシュしてもらって、戻ってくるのを楽しみに待ちたい。
ペリプルス(8人気3着)は返し馬から具合が良く、枠の並びもかみ合っていい内容の競馬ができました。函館の水が合っているのだとも思います。グラツィオーソ(5人気5着)はまさに前2走と真逆で時計が速すぎました。4角の手応えを思えば掲示板確保は地力で、小回りの良馬場だと1800mも忙しいように感じました。開催が進んで少し時計がかかってくれれば巻き返せるはず。

開幕週の土曜は福島で3鞍に騎乗します。1Rのアレステソーロの初戦はいいスピードを見せてくれました。使った上積みと開幕週の1200mで前進を見込んでいます。
4Rのラベルエラベットはレースで初めて乗せていただきますが、追い切りは動けており調子はいいと聞いています。休み明けの距離延長で新味を出してあげたい。11Rのメジャークロニクルは先週のゲート試験と今週の追い切りに乗せていただきました。さすがだなと思わせてくれるパワフルな印象。長い休み明けでレース勘がどうかも、サンデーレーシングの勝負服で力が入ります。
日曜も福島で3鞍に騎乗します。2Rのマイネルラファールは休んでフレッシュ感があり、中間の動きは悪くありません。時計がかかる馬場が理想なので開幕週がどうかも、2600mは合いそうです。4Rのマイネルボスは以前ほどの行きっぷりがないのでブリンカー着用。昨夏の福島や新潟の内容は悪くないので、集中して走れれば変われていいはず。

先週はやばいくらいの暑さでしたが、5時乗りになった今週は雨の日があって人馬とも耐えうる状況にあります。自分などは21時就寝の3時起きになるため、体が慣れてくるまでが大変ですが……。そんな中で七夕賞を目指しているコスモフリーゲンは順調に2週前追い切りで動かしました。あと2週あれば万全の態勢に持っていけると思うので、夏序盤戦の山場に向けてピッチを上げていきます。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。