
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
あっという間に東京開幕週
2025/10/2(木)
気が付けば秋の東京開催です。中山開催はユメシルベで勝てて来週の京都遠征が楽しみなところですが、除外やお手馬が被ってとついてない面もありました。かくいう今週も確率の少ないレースで除外になってしまいましたが、気を取り直して開幕週に臨みたい。


この土曜は東京で3R(2歳新馬)のワイルドカモミールに騎乗します。今週は芝コースの追い切りに乗せていただいて、素軽い走りをしてくれました。幼さを残しつつも気持ちが前向きで反応も鋭かった。仕上がりが良く、初戦から力を出してくれそうなタイプ。実はお母さんのサルヴェレジーナで新馬を勝たせてもらっており、そのあたりにも縁を感じています。
日曜も東京で4鞍に騎乗します。5R(2歳新馬)のマイネルアイフェルも続けて調教に乗せていただいています。先週除外になってしまったことで乗り込めました。仕上がりが進んだ分で頑張ってほしい。7Rのカイトグートは、涼しくなってから戻ってきてフレッシュな状態。追い切りでも前向きさを感じるので、芝のレースに戻って頑張ってくれるはず。自分はこのクラスにいる馬ではないと思っているんです。
8Rのパーセルペーパーは冷静に競馬へ向かえるようになりました。ここ数戦の内容がいいので、未勝利を勝っている東京コースで前進に期待したい。10Rのルーンファクターもここ2週の追い切りに乗せていただいています。中央に来てからの2戦は案外ですが、芝スタートのダート1600mは悪くなさそう。キッカケを掴んであげたい。

今週は劇団四季のバックトゥーザフューチャーを観劇してきました。これはメチャクチャ面白いです!1985年、自分が小さい時に映画を観て感動したのを鮮明に覚えているのですが、よくぞここまで凝った演出で再現してくれました。休憩も入れての3時間があっという間。チケットがなかなか取れないようですが、先の公演を待ってでも予約する価値がある作品です。
プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。





