
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
最強開運日の不運と幸運
2026/3/5(木)
中山開幕週は3頭が4着に頑張ってくれました。コスモアンタレス(12人気)はずっと調教に乗せていただいていて心身共に良くなってきた感触がありました。競馬に行ってもそのとおりで、あわやという内容。これなら次走も頑張ってくれると思います。ユメシルベ(7人気)は調子良かったのですが、ペースが速くて難しい競馬になってしまいました。1800mが忙しくなってきた印象もあるので、距離はもう少しあったほうがいいかもしれません。
リーデレクオーレ(11人気)は土田厩舎のラスト騎乗。休み明けで馬もリセットされていたので逃げて勝負を懸けました。距離延長でも上手に走れており、いい内容だったと思います。そのレースで勝ったのも引退週の根本厩舎のサザンテイオー。ゴール板を過ぎて長浜に声をかけたら「勝ちましたー」と感極まっていて、メリーナイスの勝負服でいい口取りを見せてもらいました。

今週は騎乗停止を除けばいつ以来だろうという土日お休み。自分が乗せていただいている厩舎のスケジュールに2場開催が重なり、想定段階から予定がありませんでした。ギリギリまでエージェントさんが頑張ってくれたものの、この週末は調教に騎乗して来週に備えることになりました。体調面の問題ではありませんのでご安心ください。

ガックリしていたタイミングでまさかの幸運も……。恥ずかしながら、一昨年に小田原厚木道路にてスピード違反で捕まったことがあったんです。遅い車を抜かしてすぐにスピードを落としたタイミングでの反則切符。ゴールド免許を失効して不満たらたらだったのですが、今日になって神奈川県警の不正だったという連絡があり、点数と罰金を返還してもらえることになりました。
2716件という不祥事の中に自分も入っていたんです。捕まったのがその1回だけだったので、ゴールド免許に戻れるのが何より。これを機に行き過ぎた取り締まりが減ってほしいですね。この3月5日は天赦日、一粒万倍日、寅の日、大安という4つの吉日が重なる最強開運日ということで、普段はあり得ないようなオチがありました。
プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。






