
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
あっという間にまた週末
2026/9/24(木)
先週はアニエーネ(3人気3着)が最高着順。上手に競馬してくれましたが、重い馬場と初めてのコーナー4つのコースにやや戸惑っていた印象。終いは脚を使いつつも、前にいた2頭が同じくらいの上がりですからね。前2走にはない経験ができたので、次こそはコース問わずに決めてあげたい。
シクラメン(8人気4着)は思っていた以上にしっかり走れて、最後まで頑張っています。調教の感じからも使って良くなる余地があるので、次走が楽しみになりました。ツェルプスト(10人気4着)は人気以上にやれそうな感触があり、その通りの走りだったと思います。この馬も上積みが見込め、早い段階で勝てるだけの力を持っています。

この土曜は中山で3鞍に騎乗します。3R(2歳新馬)のコパノキラキラは先週除外になったことで1週多く乗り込めました。大型馬で使いつつ良くなるタイプかもしれませんが、デビュー戦とすれば態勢は整っており、どれだけ頑張ってくれるか楽しみです。7Rのジンガーは芝を試してみようとこの条件です。調教の雰囲気は悪くありませんし、時計がかかる馬場とマッチしてくれませんか。
日曜も中山で4鞍に騎乗します。2Rのコウサイリクリは前走3着時から好調キープで元気一杯。前走も中山コースの重い馬場をこなしており、1Fの距離延長と相まって自在性を活かして初勝利を目指します。4R(2歳新馬)のマルジョレーヌは続けて追い切りに乗せていただいています。工夫しながらじっくり仕上げてやっと整いました。芝1200mデビューになりますが、適性を掴みつつ次に繋がるレースにしてあげたい。
7Rのカイトグートの前走は道悪の1200mで追走に苦労しました。気候も合うのか調子は良さそうなので、マイル戦に戻れば少なからず巻き返せると思います。12Rのコパノヴィンセントはモマれ弱いところがあり、前走は内枠が堪えた印象でした。3角からブレーキをかけ頭を上げて、走り切っていません。今回はパシュファイヤーを装着します。砂を被ったり寄られるのを気にするので、馬具の工夫と枠順などがかみ合ってほしい。

先週は天気予報が的中しての4日間開催。月曜の中止は前日に分かっていましたが、交通事情を鑑みて日曜も調整ルームに泊まることにし、夜は内田騎手と外出してご飯を食べに行こうとなりました。すると、周りにいた若手達が「僕も!僕も」とついて来て、結局は6人でワイワイと過ごせてむしろ楽しかったです。
そして、火曜はもともと野球観戦に行く予定があったので、まさかの開催が終わってから横浜スタジアムへDeNAベイスターズの応援に駆け込みました。見事勝利してハイタッチがあった後、若松投手のサインボールをキャッチすることができたんです。思わぬところでファンの皆さんの気持ちも分かり、いいシルバーウィークの締めになりました。写真のタオルは牧選手ですが、ボールのサインは若松投手です(笑)。

プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。




