2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
フランス遠征を終えて(その2)
2015/5/29(金)
今週はダービーウィークですが、自分の中では京都ハイジャンプウィークの高田潤です ;^_^A
日曜日の日本ダービーは間違いなくおもしろいレースになると思いますが、明日の京都ハイジャンプ(J・G2)も間違いなく熱くておもしろいレースになります!!
まだまだ注目度の低いジャンプレースですが、
イギリスやフランスみたいに、ジャンプレースの素晴らしさをもっともっと皆さんに伝えていければと思っています。
その為には、やはり『魅せるレース』をしなければなりません!!
観ていて面白い、且つ熱狂できるレースをこれからも心がけていきたいと思います!!
それでは、前回の続きです↓↓
(続き)
一頭でも調教に乗れればラッキーだなぁ~と思っていたのに、毎日調教に参加できるというまさかの展開で、急遽2日目以降の予定を全てキャンセルし調教に参加させてもらいました(^^)
そして、調教に参加し始めて2,3日が経過したころ、調教終わりに突如ガロリニ先生に呼ばれました。
すると、、、
『レースに乗らないか?』
思わず耳を疑いました。
「えっ?ぼっ、、僕がですか!?」
『レースに乗る準備はしてきたの?』
まさかまさかの展開で、素直にめちゃくちゃ嬉しいというか、本当に信じられなくてビックリしました!(◎_◎;)
一応、日本を出るときに、「何があるかわからないから念のためクリアランス(海外でレース騎乗する為のJRA発行の証明書)を持って行きなさい!」とJRAに言われ、持たされていたんですが、本当に必要になるとは夢にも思いませんでした(T ^ T)!!
JRAの職員さん、本当にありがとうございます!!と、この瞬間ほど職員さんが神に思えたことはありませんでした(T ^ T)!!
『レースの準備は出来ているか?』とガロリニ先生に言われ、即答で「はいっ!!」と答えたものの、
もちろん、レース道具など持っているハズもなく、急いで馬具屋さんに行って一式全部揃えました(^^;;
そんなこんなで、まさかまさかのレース参戦が決まってからは、興奮しすぎてドキドキしっぱなしの毎日でした(>_<)!!
しかも、それが!パリ大障害が行なわれる日の同じオートゥイユ競馬場でのレースだったので、もう嬉しいを通り越して夢を見ているみたいでした。
それからは、ガロリニ先生にレースの乗り方やコース形態など、過去のレースリプレイを交えて、親切に事細かく教えていただきました。
レースはパリ大障害が行なわれる日曜日の最終レースだったんですが、それまでの毎日は本当に待ち遠しく、色々なことを考えてしまい、めちゃくちゃ長く感じました。
レース前日の朝に、オートゥイユのコースも歩かせてもらいました!
オートゥイユは障害レース専門の競馬場ですので、とにかくめちゃくちゃデカいです(^^;;
この写真はスタンド前ですが、ここからだけでも4本の障害コースが見えます!!
障害のデカさも桁外れです( ̄▽ ̄;)
正直、マジでビビりました。。
水濠も日本の倍くらいあります。。
僕が乗ったレースでは、ここまで大きい障害は無かったんですが、
それでも、こんなに素晴らしい競馬場で実際にレースに騎乗できるなんて本当に夢のようでした。
開門前の競馬場のスタンドです。
たくさんのジョッキーや馬の写真がデカデカと飾られていて、音響も物凄く、とにかく迫力があります!!
やはり競馬の魅せ方が上手いです!!
この日も開催はありましたので、レースも観戦しました!
お客さんとの距離もめちゃくちゃ近いです!
前日に競馬場に来たことで、より一層モチベーションが上がりました!!
そして次の日、
ついに、、、
レース当日を迎えました。
(続く)
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。