2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
中山大障害(J ・G1)
2015/12/25(金)
とはいえ、クリスマスのことなんて全く頭に無い高田潤です(;^_^A
今週は、中山大障害に出走するエイコーンパスに合わせて火曜日から馬と一緒に中山に来ております。
エイコーンは、まだジャンプレースのキャリアが一戦しかありませんので、水木金と中山の大障害コースに入れてスクーリングを行ないました!!
先週も書きましたが、
元々は他に騎乗馬がいたのですが、エイコーンパスが松田博資厩舎ということで、自ら志願してこちらに騎乗させていただきました。
皆さんもご存知の通り、松田博先生は僕の師匠であり、来年の2月に定年も控えております。
ですので、松田博先生にとっては、今週の中山大障害と有馬記念が最後のG1レース出走ということになります。
松田博先生は以前から、獲りたいタイトルに『中山大障害』を挙げておられますように、まだ中山大障害を勝っておりません。
そして、今年はその中山大障害に出走できる馬が今秋時点では、いませんでした。。
最後の大障害に出走馬がいないという状況の中、最後の望みとして大抜擢されたのがエイコーンパスでした。
大障害までの限られた時間の中で、ローテーション的にも一戦しか出来ず、負ければ大障害の出走が叶わないという状況で、そんな不安を一蹴するかのように、エイコーンは見事に勝利を挙げて出走資格を獲得してくれました。
もちろん頭数が増えれば抽選対象にもなったのですが、今年は除外馬が出ませんでしたので、無事に大障害の舞台にたどり着つことが出来ました!!
本来なら、一度依頼を受けた騎乗馬を変更するということは騎手として絶対にしてはいけないことなんですが、
こういう事情がありまして、どうしても僕が松田博厩舎の最後のG1に乗りたいという旨をご了承いただき、エイコーンパスに騎乗させていただきました。
そのエイコーンパスのお父さんも松田博厩舎に所属していて、僕も3勝させてもらいお世話になったタイムパラドックスです。
自分の師匠の管理馬で、尚且つタイムパラドックスの子でG1に挑戦できる!!という、
最初で最後のチャンスですので、絶対に悔いのないレースをしたいと思っています。
エイコーンパスも、この超強力なメンバーの中でどこまでやれるかわかりませんが、
万全の仕上がりと厩舎のみんなの想いも込もっていますので、必ず素晴らしい走りをしてくれると信じています!!
今年の大障害は実力馬揃いの本当にいいメンバーが揃っていますので、いいレースになることを期待しています!!
中山大障害(J・G1)絶対に観て下さい!!
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。