2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
競走馬の運命を握る大事なレース
2017/8/25(金)
最近もっぱらスプラトゥーン2が気になっている高田潤です(^^;;
テレビCMや雑誌、ネットなどで最近やたらとスプラトゥーン2を目にします(笑)
寮で若手ジョッキーも夢中でやっているので、横でみせてもらいましたが、あまりおもしろさがわからなかったので、実際にプレイするとそんなに面白いのか!!とちょっぴり気になります…σ(^_^;)
さて、夏競馬も残り2週となりましたが、皆さん楽しんでいただけてますでしょうか!?
競馬に詳しい方ならご存知だと思いますが、トレセン各厩舎の陣営は、この時期になると是が非でも勝ちたい、いや勝たなければならないレースがあります!!
それは、『3歳の未勝利戦』です!!
なぜ、この3歳の未勝利戦に勝たなければいけないのかと申しますと、、、
3歳の未勝利戦がこの夏で終わってしまうからです。
まだ勝ち星を挙げていない3歳馬は、この未勝利戦が終わると出走できるレースが無くなり、必然的に引退ということになってしまいます…
中には障害レースにいったり、地方競馬に移籍する馬もいますが、ほとんどの馬が引退に追い込まれてしまいます。
たとえ何千万円とか億を越える高額馬であろうと、この時期までに勝ち星がないと「引退」ということになってしまいます。。
ですので、3歳の未勝利馬にとってこのシビアな時期というは、「将来あるこの馬を未勝利で終わらすわけにはいかない!!」と、各陣営が何が何でも勝たせたいレースというわけなんです。
その大事な未勝利戦がもうあと2週で終わってしまうため、前走で5着までにきて優先出走権をもっている馬は、ローテーションに関係なく、今週と来週にバンバン出走してきます!!
競馬という勝負の世界は、どれだけ能力が高くても、それをレースで発揮出来なければ勝てません。。
強いはずの馬が未勝利で引退していく…という姿を何度も見ていますので、そういう場面を見るたびに本当に厳しい世界だなというのを実感します。
少しかたい話になってしまいましたが、
馬券とは別に、そういう思いで今週と来週の未勝利戦を見ていただけると、また違った見え方が出来るのではないでしょうか??
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。