
2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
現役最年長馬ルペールノエルの引退
2020/10/9(金)
高田潤です!!
もうすっかり秋ですね〜、夏か好きな僕にとっては寂しい季節ではありますが、
寂しい出来事がもう一つ!!
長年ずっとレースでコンビを組ませていただいていたJRA現役最年長10歳馬のルペールノエルがついに引退を迎えることになりました…(T-T)
いつかはこういう日が訪れるものですが、これだけ長くコンビを組ませていただいた馬は僕自身も今までにありませんでしたので、やはり寂しいという気持ちはあります。
10歳という年齢まで一度も故障せず、ずっとジャンプ界の一線級と戦ってきたルペールには本当に感謝しかありません。。
重賞のタイトルは何度もあと一歩のところまでいきましたが結局、手が届きませんでした…
しかし、平地では未勝利馬だったルペールがジャンプ界に参戦してこれまでに1億7,000万円以上の賞金を獲得しました。
競走馬において、これだけ稼げる馬は、本当に一握りしかおりませんので、ルペールの頑張りと藤原厩舎のスタッフの皆さんの努力にただただ、感服するばかりです。
引退という響きは、寂しいものではありますが、故障もせず現役生活をしっかりと走り切って終えてくれたところもルペールらしいなと思います。
走る姿や馬格もカッコよく、飛越フォームがとにかく美しいルペールは、栗東のジョッキーの間では『ルペール先生』と呼ばれていました。
それほどサラブレッドのお手本のような馬でしたので、無事に引退を迎えられたことに嬉しさもあります。
この後はイクタトレーニングファーム(愛知)で乗馬になるということですが、次は馬術界での活躍を願っています(^^)
そして、ルペールが馬術のジャンプ界でどれほどのパフォーマンスを出してくれるのか本当に今から楽しみでもあります!!
イクタトレーニングファームは何度もリフレッシュ放牧で休養していた場所なので、ルペールにとっても故郷みたいな感覚で、これからもたくさんの愛情をうけて、とても居心地の良い場所だと思います。
この馬には本当に色々な事を教わり勉強をさせてもらったので、僕もルペールに負けじと頑張っていきたいと思います!!
また今後、馬術の大会などに出てくることがありましたら、是非とも生で観戦したいと思います(^^)
ルペール先生、長い競走馬生活本当にお疲れ様でした!!そして、ありがとうございました。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。