アルゼンチン共和国杯

みやこS

シュヴァルグラン

(牡4、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
通算成績14戦5勝
重賞勝利 16年阪神大賞典(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:480kg) (最低:464kg)
前走時馬体重468kg
POINT写真をひと目見た時に「今週の1番はコレだ!」と直感で思わせるほどの好馬体を見せている。脚長で胴も長く、長距離を走るために生まれてきたような身体。それでいてハーツ産駒らしく折りの深い飛節で瞬発力にも富んでおり、造りという観点では死角らしい死角が見当たらない。やや頼りなかった春の印象は払拭された。さらに言えば毛艶もピカイチだ。最大目標はジャパンカップということもあり、究極に仕上がっているわけではないが、それでもこの馬の能力発揮に大きな影響があるとは考えにくい。まず勝ち負けになるだろう。

ワンアンドオンリー

(牡5、栗東・橋口慎厩舎)

ハーツクライ
ヴァーチュ
母父タイキシャトル
通算成績23戦4勝
重賞勝利 14年日本ダービー(G1)
14年神戸新聞杯(G2)
13年ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)
連対時平均馬体重476kg (最高:484kg) (最低:468kg)
前走時馬体重500kg
POINT勝ち星から遠ざかっているが、全く衰えた印象はない。前走時も馬体はしっかり仕上がっており、筋肉の張りも上々であったが、結果は出ず。パドック~返し馬は入れ込む割に、レースに行って前向きさを欠くという精神的な難しさが出てきている。ただ、今回も毛艶は良く、馬体全体も張りがあって皮膚を薄く見せているように、仕上がり自体は何の問題もない。何とかメドの立つ競馬を期待したいところだ。

アルバート

(牡5、美浦・堀厩舎)

アドマイヤドン
フォルクローレ
母父ダンスインザダーク
通算成績19戦6勝
重賞勝利 15年ステイヤーズS(G2)
連対時平均馬体重466kg (最高:474kg) (最低:458kg)
前走時馬体重462kg
POINT昨年の有馬記念~今年の天皇賞(春)にかけては正直細く映る造りで、ギリギリに仕上げた感じが強かったが、今回は全体的にふっくらと見せている。骨膜炎からの休養明けとなるが、返って良い馬体回復になった。体調は春の2戦より良化しているはずだ。ムダ肉の少ない馬ではあるが、馬体の成長が著しく、昨年の同時期と比較しても逞しくなってきた。休み明けでも仕上がり良好で、好勝負可能と言えるだろう。

ハギノハイブリッド

(牡5、栗東・松田国厩舎)

タニノギムレット
ハッピーペインター
母父トニービン
通算成績25戦4勝
重賞勝利 14年京都新聞杯(G2)
連対時平均馬体重448kg (最高:458kg) (最低:444kg)
前走時馬体重450kg
POINTロベルト系らしく腹袋が発達しており、底力のありそうなシルエット。1600~3000mと幅広い距離を使われている馬ではあるが、造り自体は長距離馬ではなく、2000mくらいが良さそうなタイプで、マイル戦だと若干スピードが足りないと見る。今回は距離が若干長いのが気になる点。蹄は立ち気味だが、繋は長い。基本的には良馬場でこその馬だ。馬体の張りも良く、仕上がりに関しては特に問題なし。好調子を維持したままレースに迎えそうだ。

モンドインテロ

(牡4、美浦・手塚厩舎)

ディープインパクト
シルクユニバーサル
母父ブライアンズタイム
通算成績11戦6勝
連対時平均馬体重480kg (最高:492kg) (最低:476kg)
前走時馬体重480kg
POINT全体的にシルエットが整った馬で、前駆、後駆ともに筋肉量のバランスがちょうど良い。飛節の折りも理想的と言って良く、瞬発力勝負、持続力勝負どちらとも万能にこなせるタイプだ。背中には銭形が浮いてきており、体調が良い証。馬体の張りも現時点では申し分ない状態で、この馬の完成度なりにしっかりと仕上げてきた。ゆったりとした造りをしているので、距離延長は問題なし。シュヴァルグランと甲乙つけがたい良い仕上がりだが、コチラが2番手。

クリールカイザー

(牡7、美浦・相沢厩舎)

キングヘイロー
スマイルコンテスト
母父サツカーボーイ
通算成績35戦6勝
重賞勝利 15年AJCC(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:492kg) (最低:454kg)
前走時馬体重484kg
POINTさすがに7歳という年齢で大きな上積みは見込みづらいものの、ここ最近では一番と言っても過言ではない毛艶の良さで、体調自体は良さそう。前走も決して100%のデキとは言えない仕上がりで最後まで良く頑張っていた。腹回りはポテッとして見えるが、腹袋の大きいタイプで太めが残っているわけではない。胴の長さがあり、平均的に脚を使える反面、瞬発力には劣る傾向にある。先行して粘り込む競馬でどこまでやれるか。

モーニン

(牡4、栗東・石坂厩舎)

Henny Hughes
Giggly
母父Distorted Humor
通算成績9戦6勝
重賞勝利 16年フェブラリーS(G1)
16年根岸SG3)
連対時平均馬体重522kg (最高:528kg) (最低:516kg)
前走時馬体重522kg
POINT父の産駒らしく、トモの筋肉量が豊富で見るからにダート馬、といった印象を受けるシルエット。背に比べ腹のラインが長く見えるのは、体全体を大きな振り幅で収縮させることができる、つまり速く走ることのできる馬に共通して言える「長駆短背」だ。馬体の造りに関しては文句のつけようもないが、筋肉の張り自体はフェブラリーS時がピークで、それ以降は若干萎んだ印象も否めない。レースまでにどれだけ上向いて来るかがカギになりそうだ。※武蔵野Sへ向かう可能性あり

キョウエイギア

(牡3、栗東・矢作厩舎)

ディープスカイ
ローレルアンジュ
母父パラダイスクリーク
通算成績12戦4勝
重賞勝利 16年JDダービー(Jpn1)
連対時平均馬体重474kg (最高:480kg) (最低:468kg)
前走時馬体重496kg
POINT前駆、後駆ともに筋肉量が豊富なパワー型でありながら、決してバランスが崩れることなくプロポーションを保っているのは実力のある証拠。特にトモは丸みがあってかなりの筋肉量を誇る。飛節は若干曲飛寄りも、サンデー系の特徴で特に心配はいらない。皮膚を薄く見せているように、毛艶、馬体の張り双方で良い状態をキープしている。前走は8着も、叩き台の意味もあっただろう。一度使われた上積みは十分で、巻き返しは必至か。

グレンツェント

(牡3、美浦・加藤征厩舎)

ネオユニヴァース
ボシンシェ
母父Kingmambo
通算成績7戦4勝
重賞勝利 16年レパードS(G3)
連対時平均馬体重468kg (最高:470kg) (最低:466kg)
前走時馬体重468kg
POINTネオユニ産駒らしい曲飛の持ち主で、胴がコロッとして詰まった印象を受ける。瞬発力に秀でた形の造りだ。腹袋も立派で、底力を要求されるハイペース、苦しい展開も苦にしないだろう。手入れが完璧というのもあるが、毛艶は抜群に良い。体調は確実に上向いている。前走で好位から正攻法の競馬ができたのは大きい。初の古馬との対戦となるが、この馬体なら決して見劣りしない。診断メンバー中トップの評価を与えたい。

ロワジャルダン

(牡5、美浦・戸田厩舎)

キングカメハメハ
アグネスショコラ
母父サンデーサイレンス
通算成績18戦6勝
重賞勝利 15年みやこS(G3)
連対時平均馬体重499kg (最高:508kg) (最低:494kg)
前走時馬体重498kg
POINT路線を問わず、現役馬の中でもかなり筋肉質な馬体で、惚れ惚れする身体の持ち主。前回も十分仕上がった状態でレースに臨めていたのだが、結果は4着とついてこなかった。結果的に夏場が合わなかったのか、涼しくなってきた今回は仕切り直しの一戦。毛艶に関して言えばエルムS以上で、馬体の張りはほぼ変わらず良い状態をキープしており、体調面での不安は見られない。昨年勝利した得意の舞台で好走を期待したい。

インカンテーション

(牡6、栗東・羽月厩舎)

シニスターミニスター
オリジナルスピン
母父Machiavellian
通算成績23戦8勝
重賞勝利 15年平安S(G3)
14年みやこS(G3)
13年レパードS(G3)
連対時平均馬体重483kg (最高:498kg) (最低:472kg)
前走時馬体重502kg
POINTバランスの良いシルエット。飛節の折りが深く、瞬発力タイプ。胴の長さもあるので、距離はあって越したことはない。東海Sからの休み明けになるが、腹回り太め感はなく、十分動ける体つき。毛艶も悪くないので、体調に不安はなさそうだ。ただ、トモの筋肉量としては以前より若干見劣りする印象がある。一度使って良化が見込めそうなので、今回は様子を見たい。

アルゼンチン共和国杯

みやこS