阪神大賞典

スプリングS

サトノダイヤモンド

(牡4、栗東・池江厩舎)

ディープインパクト
マルペンサ
母父Orpen
通算成績8戦6勝
重賞勝利 16年有馬記念(G1)
16年菊花賞(G1)
16年神戸新聞杯(G2)
16年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重500kg (最高:502kg) (最低:498kg)
前走時馬体重502kg
POINT骨格はほぼ完成の域。胴回りがゆったりとした造りで、いかにも長距離向きの馬体。この馬の場合、どこかズバ抜けた長所があるというわけではなく、均整のとれたバランスの良さ、総合力の高さがその強さの秘密とも言えるだろう。今回は有馬記念、菊花賞時と比較すると余裕残しの仕上げではあるものの、決して太いというわけではなく、十分走れる状態。体調面の不安もなさそうで、上位安泰と言えるのでは。

レーヴミストラル

(牡5、栗東・高野厩舎)

キングカメハメハ
レーヴドスカー
母父Highest Honor
通算成績12戦4勝
重賞勝利 16年日経新春杯(G2)
15年テレビ東京杯青葉賞(G2)
連対時平均馬体重478kg (最高:492kg) (最低:472kg)
前走時馬体重506kg
POINTキングカメハメハ産駒らしく筋肉量が多い。やや曲飛気味ではあるが、背中の使い方が上手で、身体も柔らかいので、鋭い末脚を使うことができる。筋肉の張りは現役でもトップクラス。馬体のシルエットが正方形で、胴もやや詰まった印象を受けるので、正直3000mの距離は長いと思う。しかし、背中には銭型が浮き、毛艶は抜群に良い。一度使われて確かな上積みを感じる。サトノダイヤモンドは強いが、このレースにおける仕上がりはコチラの方が上と見た。

カレンミロティック

(セ9、栗東・平田厩舎)

ハーツクライ
スターミー
母父A.P. Indy
通算成績38戦6勝
重賞勝利 13年金鯱賞(G2)
連対時平均馬体重455kg (最高:464kg) (最低:444kg)
前走時馬体重452kg
POINT明け9歳となったが、馬体面で大きな衰えは全く感じさせない辺りは立派の一言。胴回りがゆったりとしており、長距離向き。飛節が伸びるようなフットワークではないので『切れ』という部分ではやや劣るものの、類まれな心肺能力があるおかげで安定感のある競馬が可能。筋肉の張りは全盛期と比較すると今ひとつではあるが、体調自体は良さそう。距離適性の高さで上位入線を。

タマモベストプレイ

(牡7、栗東・南井厩舎)

フジキセキ
ホットプレイ
母父ノーザンテースト
通算成績34戦5勝
重賞勝利 13年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重483kg (最高:492kg) (最低:476kg)
前走時馬体重486kg
POINT<今週のイチオシ>フジキセキの産駒にしてはスッキリとした馬体で、どちらかと言えば母父のノーザンテーストが出ているような雰囲気。背中と胴回りのラインが並行に近く、切れるイメージはないが持続力は良いモノがある。光の加減もあるとはいえ、毛艶はピカピカで真冬とは思えない素晴らしい仕上がり。100%能力を発揮できると見て構わないだろう。状態の良さを生かしてサトノダイヤモンドにどこまで迫れるか。

トーセンバジル

(牡5、栗東・藤原英厩舎)

ハービンジャー
ケアレスウィスパー
母父フジキセキ
通算成績13戦5勝
連対時平均馬体重472kg (最高:480kg) (最低:462kg)
前走時馬体重478kg
POINT飛節の折りが深く、瞬発力勝負に強い。前駆の発達が顕著で、全体的に筋肉量も多い造り。スピードよりもパワーに秀でたタイプと言えるだろう。ベタ蹄で道悪はマイナス。馬体の造りから3000mの距離もプラスとは言えない。ただ、キ甲は抜けて骨格がほぼ完成されてきた。トモが若干頼りない面があるものの、父ハービンジャーの特徴であり、今後の成長に期待。背中には銭型が浮き、肋も薄っすら見えてキッチリと仕上がってきた。体調面で不安は全く感じられない。

サトノアレス

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
サトノアマゾネス
母父Danehill
通算成績5戦3勝
重賞勝利 16年朝日フューチュリティ(G1)
連対時平均馬体重496kg (最高:500kg) (最低:490kg)
前走時馬体重500kg
POINT筋肉質でカチッとした造りのディープ産駒。立派なトモは優れた推進力の源といえるだろう。直飛が多い父の仔にしては珍しく、飛節はやや曲飛寄り。体型的なところもあるが、肩のラインが立っている馬であり、前脚の可動域がそこまで広くないので、距離はマイルくらいまでだろう。朝日杯の時が100%のデキならば、今回は8割くらいの仕上がり。それでも堅実な末脚を使えるので、大崩れはしないだろう。

トリコロールブルー

(牡3、栗東・友道厩舎)

ステイゴールド
ペンカナプリンセス
母父Pivotal
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重483kg (最高:488kg) (最低:478kg)
前走時馬体重488kg
POINT軸を狭めにとって立っていることもあるが、まだまだ腰高で未完成の骨格。全体のシルエットが整っている馬で、好バランス。筋肉隆々というよりはスッキリと見せるタイプであり、脚もスラッと長く見せているので、距離は長い方が良い。素質は良いものを秘めていると思うのだが、完成度がこの時期としてはやや低く、その辺りがどうか。毛艶も良く体調は良さそうなので、現状の力はいかんなく発揮できる仕上がり。デキの良さでどこまで。

モンドキャンノ

(牡3、栗東・安田隆厩舎)

キンシャサノキセキ
レイズアンドコール
母父サクラバクシンオー
通算成績4戦2勝
重賞勝利 16年京王杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:472kg) (最低:468kg)
前走時馬体重472kg
POINT<今週のイチオシ>ボリューム感のあるパワーに秀でた造りで、中山は初めてだが向くコースだと思う。父、母父ともに短距離血統で、距離が課題とされているが、胴回りは比較的ゆったりとしているし、レースに行って前向きな馬なので短いところを使ってきたが、心肺能力も高く1800mなら問題ないと見ている。休み明けでも太めは感じられずキッチリと仕上げてきており、背中には銭型が浮いて体調の良さをアピール。一概の短距離馬ではないところを見せて欲しい。

アウトライアーズ

(牡3、美浦・小島茂厩舎)

ヴィクトワールピサ
ウィストラム
母父フレンチデピュティ
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重478kg (最高:482kg) (最低:474kg)
前走時馬体重482kg
POINTややガッシリした重たい印象のあるヴィクトワールピサ産駒にしては、素軽さを感じさせる馬体の造り。調教方針・飼葉などの影響か、血統は全く違うのだが同じ小島茂厩舎のアストラエンブレムと雰囲気がとても似ている。後肢は曲飛寄りであるが、背中を大きく使ったフットワークでセンスがあるので、瞬間的な反応も良く持続力も兼ね備えている。冬毛も抜けてきて、馬体の張りも良い。勝ち負けになる仕上がりと見た。

プラチナヴォイス

(牡3、栗東・鮫島厩舎)

エンパイアメーカー
プレザントブリーズ
母父マンハッタンカフェ
通算成績6戦2勝
連対時平均馬体重502kg (最高:508kg) (最低:496kg)
前走時馬体重510kg
POINT大型馬でありながら重苦しさを感じさせない、スッキリした造り。良い意味で父の産駒らしさがないので、高速決着にも対応可能なのだろう。体型的には切れる脚というよりも、持続力を生かした競馬向き。血統からも本質的にパワーを秘めているだろうし、中山も向くのではないだろうか。毛艶は前走以上で、筋肉の張りも良化してきた。体調面で特に不安に感じるところはないので、まだ見限れない。人気落ちなら馬券に絡めておく必要があるだろう。

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