スノードラゴン

(牡9、美浦・高木登厩舎)

アドマイヤコジーン
マイネカプリース
母父タヤスツヨシ
通算成績50戦8勝
重賞勝利 14年スプリンターズS(G1)
連対時平均馬体重503kg (最高:514kg) (最低:484kg)
前走時馬体重504kg
POINT筋肉量が落ちてきたこともあり、体つきは以前よりシャープに見せている。絶対的なスピード能力が下がりかけていることと、小さく立ち気味の繋ぎ、蹄の持ち主であることから道悪のほうが良さそう。一度使われてガラッと良くなったところは見受けられないが、毛艶、馬体の張りともに現状での良い状態をキープしており、変わらず順調に来ている様子が伝わってくる。

セイウンコウセイ

(牡4、美浦・上原厩舎)

アドマイヤムーン
オブザーヴァント
母父Capote
通算成績16戦6勝
重賞勝利 17年高松宮記念(G1)
連対時平均馬体重492kg (最高:500kg) (最低:482kg)
前走時馬体重502kg
POINT短距離馬らしく筋肉量が豊富で、秘めているパワーは相当なもの。春先よりも更にトモの筋肉が増えてきた印象で、充実期を迎えているのだろう。ダートで初勝利を挙げているように、素軽さよりもパワーで勝負するタイプのスプリンターなので、極端な高速馬場・Hペースで先行した前走は度外視して良い。毛艶、馬体の張りともに文句無し。中山芝1200mは未経験だが向きそうなタイプで、前走からの巻き返しに期待。

ダイアナヘイロー

(牝4、栗東・福島信厩舎)

キングヘイロー
ヤマカツセイレーン
母父グラスワンダー
通算成績16戦6勝
重賞勝利 17年北九州記念(G3)
連対時平均馬体重464kg (最高:476kg) (最低:454kg)
前走時馬体重476kg
POINT腹回りがコロンとして見えるのは父の血統影響も大きい。胴、脚が短い短距離向きの造りで、骨格に対して筋肉量の割合が多く、肉付きが良く見える。5月から月1走ペースで使われていてスッキリとした仕上がりになっている。連戦の疲れはないと見た。毛艶も整っており、体調面で特に大きな問題は感じられない。このままの状態を維持できれば本番でも好勝負。

ダンスディレクター

(牡7、栗東・笹田厩舎)

アルデバラン2
マザーリーフ
母父サンデーサイレンス
通算成績22戦7勝
重賞勝利 16~17年シルクロードS(G3)
連対時平均馬体重441kg (最高:446kg) (最低:434kg)
前走時馬体重434kg
POINT腹回りがボテッとして見えるのは父アルデバラン2から遺伝したもの。蹄の形状を見るとある程度万能にこなせそうではあるが、持ち前の切れ味を最大限に発揮するにはやはり良馬場だろう。7歳を迎えても馬体面での大きな衰えはなく、筋肉の張りも上々だ。8ヶ月の長期休養を一度叩かれて全体に引き締まってきており、前走時よりもはっきりと肋骨を感じ取ることができる。1週前にしてほぼ仕上がった状態と見て良い。

ビッグアーサー

(牡6、栗東・藤岡健厩舎)

サクラバクシンオー
シヤボナ
母父Kingmambo
通算成績14戦8勝
重賞勝利 16年高松宮記念(G1)
16年セントウルステークス(G2)
連対時平均馬体重522kg (最高:528kg) (最低:518kg)
前走時馬体重520kg
POINT相変わらず筋肉量は現役トップクラス。盛り上がった筋肉はボディビルダーのよう。短距離に特化した形といえる。太め感は感じられないが、やはり10ヶ月ぶりということもあり、昨年のスプリンターズS時と比較すると見劣りするところは否めない。蹄は寝ているタイプで、高速決着でこその馬。スピード能力の高さは間違いないが、今回は多少なりとも割引が必要では。

ファインニードル

(牡4、栗東・高橋忠厩舎)

アドマイヤムーン
ニードルクラフト
母父Mark of Esteem
通算成績21戦6勝
重賞勝利 17年セントウルS(G2)
連対時平均馬体重466kg (最高:480kg) (最低:458kg)
前走時馬体重464kg
POINT正方形のシルエット、豊富な筋肉量は優れたスプリンターの証。ややベタ蹄で、良馬場のほうが良いタイプ。純粋なスピードだけでなく、力強さもある馬なので、急坂のある中山コースでも大丈夫だろう。デキに関しては正直前走のセントウルS、北九州記念が素晴らしすぎたので、それと比較するとやや物足りないところを感じる。とはいえ体調面に不安があるわけではなく、能力は発揮できるのでは。

フィドゥーシア

(牝5、栗東・松元茂厩舎)

Medaglia d’Oro
Believe
母父Sunday Silence
通算成績24戦7勝
連対時平均馬体重473kg (最高:482kg) (最低:468kg)
前走時馬体重480kg
POINT胴が詰まり気味で脚がやや短く見える、短距離馬らしい正方形のシルエット。飛節の折りが深いので、テンのダッシュ力に秀でており、スタートからすぐにトップスピードに乗ることができる。夏に2戦使っていて更なる上積みは感じられないものの、状態落ちもなく体調面で不安はなさそう。蹄は小さめだが薄いので、できれば良馬場でのスピード決着になって欲しいところ。

メラグラーナ

(牝5、栗東・池添学厩舎)

Fastnet Rock
Ghaliah
母父Secret Savings
通算成績18戦7勝
重賞勝利 17年オーシャンS(G3)
連対時平均馬体重514kg (最高:522kg) (最低:502kg)
前走時馬体重532kg
POINT牝馬らしからぬ逞しい骨格で馬格、筋肉量ともに短距離界でトップクラス。前走の時点でほぼ仕上がっていたものの、一度使われたことにより腹周りは絞れてムダな肉は一切感じられない。トモの筋肉も春先よりボリュームアップしており、馬体面での成長も見受けられる。毛艶も上々で体調も良さそうなので、順調に行けばレース当日はピークのデキで出走することができそうだ。

モンドキャンノ

(牡3、栗東・安田隆厩舎)

キンシャサノキセキ
レイズアンドコール
母父サクラバクシンオー
通算成績7戦2勝
重賞勝利 16年京王杯2歳ステークス(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:472kg) (最低:468kg)
前走時馬体重472kg
POINTバランスの良い立ち姿で見栄えのする形。完成度の比較的高いタイプであったが、ここに来て更に馬が良くなってきた雰囲気がある。前走は休み明けとはいえしっかりとした仕上がりで出走していた。今回はそれ以上の馬体の張り、毛艶の良さ。馬体面ではしっかりと良化してきている。肋骨が薄っすらと見えるようにムダな肉は一切削ぎ落とされた形。前走の敗北で人気落ちするようなら狙い目。

ラインミーティア

(牡7、美浦・水野厩舎)

メイショウボーラー
アラマサフェアリー
母父オース
通算成績37戦5勝
重賞勝利 17年アイビスサマーダッシュ(G3)
連対時平均馬体重457kg (最高:476kg) (最低:436kg)
前走時馬体重470kg
POINTコンパクトな馬体だが筋肉量が多く、胴の詰まった正方形のシルエットで短距離に特化した形。スプリンターにはピッチ走法で走る馬が多く、ゆえに曲飛寄りの馬が多くなるのだが、この馬は直飛寄りで、丸みのあるトモの筋肉と相まって優れた瞬発力を生む。ただベタ蹄なので道悪は向かないだろう。夏に2度走ったこともあり更なる上積みは見込みづらいが、デキは何とかキープできている。前走だけ走れればG1の舞台でも上位争い。

レッツゴードンキ

(牝5、栗東・梅田智厩舎)

キングカメハメハ
マルトク
母父マーベラスサンデー
通算成績21戦3勝
重賞勝利 17年京都牝馬ステークス(G3)
15年桜花賞(G1)
連対時平均馬体重476kg (最高:506kg) (最低:450kg)
前走時馬体重496kg
POINT丸みのある牝馬らしい体型。年齢を重ねるごとに筋肉量が増えてきており、それに伴って胴の長さも詰まって見えるようになってきた。5歳秋になるが衰えはほとんど感じられず、肉付きの良いタイプ。現状の造りでは1200m~1400mがベストなのだろう。間隔は開いたが、気性的に鉄砲駆けも利くし、毛艶、馬体の張りともに良好。欲をいえば本番までに腹回りがもう一絞りできれば完璧だろう。
今週のイチオシ

レッドファルクス

(牡6、美浦・尾関厩舎)

スウェプトオーヴァーボード
ベルモット
母父サンデーサイレンス
通算成績22戦9勝
重賞勝利 17年京王杯スプリングC(G2)
16年スプリンターズS(G1)
16年CBC賞(G3)
連対時平均馬体重466kg (最高:474kg) (最低:456kg)
前走時馬体重474kg
POINT元々立ち姿の見栄えしないタイプ。正方形のトモ、肩のラインが立ち気味でパーツ自体は短距離専門の印象も、胴にほどよく伸びがあるためマイルくらいまでなら難なくこなせる。連銭葦毛で毛艶は判別しづらいが、全身に血管が浮き上がってきており、馬体の張りはこれまでで一番ではないだろうか。安田記念の時よりもトモの筋肉がボリュームアップしており、短距離戦に向けて作られてきた印象。馬場も不問であり、休み明けでも勝ち負けできる。

ワンスインナムーン

(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)

アドマイヤムーン
ツーデイズノーチス
母父ヘクタープロテクター
通算成績15戦6勝
連対時平均馬体重440kg (最高:452kg) (最低:432kg)
前走時馬体重452kg
POINT牝馬らしく全体にシャープな造りではあるが、トモの筋肉がしっかりと付いており素質の高さを感じる。バランスの良さが目立ち、跳びの綺麗な馬で良馬場のほうが良さそう。近2走で馬体重がどんどん増えているように、完全に本格化してきた。高松宮記念の大敗は押せ押せのローテーションだったことも響いたか。今回は万全の仕上がりであるし、中山実績も十分。穴候補として考えておきたい1頭だ。
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