東京新聞杯

きさらぎ賞

クルーガー

(牡6、栗東・高野厩舎)

キングカメハメハ
アディクティド
母父Diktat
通算成績15戦5勝
重賞勝利 16年読売マイラーズカップ(G2)
連対時平均馬体重514kg (最高:538kg) (最低:498kg)
前走時馬体重538kg
POINTキングカメハメハ産駒らしい豊富な筋肉と骨量、黒光りする毛色も相まって見栄えのする立ち姿を披露している。6歳を迎え完全に本格化した印象だ。京都金杯前の立ち姿でも好調をアピールしていたが、今回も毛艶良く全体に緩みなく引き締まっている。引き続き体調は良さそうで、広い東京コースなら持ち前の末脚を存分に発揮できるはず。勝ち負けに期待。

グレーターロンドン

(牡6、美浦・大竹厩舎)

ディープインパクト
ロンドンブリッジ
母父ドクターデヴィアス
通算成績11戦6勝
連対時平均馬体重465kg (最高:472kg) (最低:458kg)
前走時馬体重472kg
POINTディープインパクト産駒の活躍馬に多い斜尻直飛。シルエットが整っていてバランスが良く、素材自体はオープン特別で燻っているようなモノではないはず。昨秋の天皇賞以来の立ち写真となるが、今回は良くも悪くも前回よりボリュームが出てきている印象を受ける。成長分も含まれているとは思うが、腹回りはもう少し絞れたほうが良さそう。能力は確かなので、ここも当然上位争い。

サトノアレス

(牡4、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
サトノアマゾネス
母父Danehill
通算成績11戦4勝
重賞勝利 16年朝日フューチュリティ(G1)
連対時平均馬体重501kg (最高:516kg) (最低:490kg)
前走時馬体重516kg
POINT正方形のシルエットで肩も立っているので距離は良くて2000mまで。マイルがベストの距離と見て良いだろう。比較的完成度の高い馬だったので大幅な上積みは感じられないものの、良い意味で変わらない状態をキープしている印象を受ける。キャピタルS以来の休み明けでも馬体に太めは残っておらず、いきなり動けそう。警戒しておきたい。
今週のイチオシ

ダイワキャグニー

(牡4、美浦・菊沢厩舎)

キングカメハメハ
トリプレックス
母父サンデーサイレンス
通算成績8戦4勝
連対時平均馬体重487kg (最高:494kg) (最低:484kg)
前走時馬体重498kg
POINT実力派マイラーが揃った今回のメンバー中でも、ナンバー1と言えるほどの筋肉量。前走も素晴らしい馬体を披露していたが、直線で伸び切れずに5着。やはりこの馬は軽快なスピードを活かしてこそなのだろう。マイル戦に戻るのは間違いなく好材料と言えるはず。金杯のダメージも無く、相変わらず彫刻のように盛り上がった筋肉を見せており、毛艶も抜群。重賞初制覇に期待したい。

ダノンプラチナ

(牡6、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
バディーラ
母父Unbridled’s Song
通算成績14戦5勝
重賞勝利 15年富士ステークス(G3)
14年朝日杯フューチュリティS(G1)
連対時平均馬体重472kg (最高:490kg) (最低:462kg)
前走時馬体重490kg
POINT3歳時から大きく変わらない立ち姿を見せているが、トモの容量もキープしているし、衰えた印象は受けない。芦毛で判別しづらいが、毛艶も冬場にしては光って見栄えのする状態。体調自体は良化傾向にあるのだろう。ディープインパクト産駒らしいトモ脚の構造をしており、瞬発力勝負に強いタイプ。東京に替わることで更に良さが出てくるはずで、食い込みに注意したい1頭。

リスグラシュー

(牝4、栗東・矢作厩舎)

ハーツクライ
リリサイド
母父American Post
通算成績10戦2勝
重賞勝利 16年アルテミスステークス(G3)
連対時平均馬体重433kg (最高:438kg) (最低:428kg)
前走時馬体重444kg
POINT腰高に見えるのは元々の体型なので問題なし。やや肩が立っている造りで距離がマイルへと短くなるのは好材料。ハーツクライ産駒らしく胴が長めで、広々とした東京コースは一番合いそうなイメージがある。黒光りする馬体は非常に見栄えがするし、冬毛が伸びやすい牝馬ながら全体に引き締まっていて野暮ったくは見せない。牡馬相手でも見劣りすることなく、ここでも好勝負できるはず。

カツジ

(牡3、栗東・池添兼厩舎)

ディープインパクト
メリッサ
母父ホワイトマズル
通算成績2戦1勝
連対時平均馬体重474kg (最高:476kg) (最低:472kg)
前走時馬体重476kg
POINT直飛節の馬が多いディープインパクト産駒ながら、この馬は飛節の折りが深い曲飛節。どちらかと言えば後脚の回転が速く、テンからスピードを生かせる競馬ができるタイプだ。母が短距離馬のメリッサであることも影響しているのか、シルエット自体はマイル以下で良さが出そうな印象。1800mも守備範囲だとは思うが、将来的には距離は詰めていくことになりそう。休み明けでも動けそうな体つきをしているし、マークは必須か。

グローリーヴェイズ

(牡3、美浦・尾関厩舎)

ディープインパクト
メジロツボネ
母父スウェプトオーヴァーボード
通算成績2戦1勝
連対時平均馬体重434kg (最高:436kg) (最低:432kg)
前走時馬体重436kg
POINT前走時で436キロと小柄な牡馬だが、立ち写真からは華奢な印象は受けず、むしろトモの容量など、フォルムはなかなかに立派なモノがある。しかしキ甲が抜けていないように完成度がまだ低く、本当に良くなって来るのはこれからだろう。体型的にはマイル~中距離がベストの印象で、加速した時のトップスピードは速いので京都コース自体は合っていそう。今後の成長も含めて期待の1頭。

サトノフェイバー

(牡3、栗東・南井厩舎)

ゼンノロブロイ
ヴィヴァシャスヴィヴィアン
母父Distorted Humor
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重526kg (最高:526kg) (最低:526kg)
前走時馬体重526kg
POINTゼンノロブロイ産駒の牡馬はボリューム感のある筋肉質な馬が多く、この馬もまさしくそのタイプと言える。馬体重も500キロを超えており、成長次第ではダートで良さが出る可能性もある。ただ現時点での体つきを見る限り、数字ほどの重苦しさは感じないし、骨量豊かで馬っぷりは今回のメンバー中でも良く見えるほう。腹袋が大きくやや太く見せているが、レース当日までには絞れてくるはずで、侮れない。

スラッシュメタル

(牡3、栗東・西村厩舎)

ワークフォース
ゼマティス
母父Zenno Rob Roy
通算成績3戦1勝
連対時平均馬体重440kg (最高:440kg) (最低:440kg)
前走時馬体重440kg
POINTワークフォース産駒は骨太でどうしても牡馬は重たくなってしまう面があるのだが、この馬はシャープな体つきをしていて素軽ささえ感じさせるほど。父の産駒にはあまり見られないタイプで、牝馬のような佇まいを見せている。キ甲がなだらかでこれから身長が伸びていくはず。完成度はまだまだ低そう。全体のバランスは整っていて、筋肉量が増えてくれば更なる活躍も見込めるだろう。今後が楽しみな存在だ。
今週のイチオシ

ダノンマジェスティ

(牡3、栗東・音無厩舎)

ディープインパクト
ドバイマジェスティ
母父Essence of Dubai
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重478kg (最高:478kg) (最低:478kg)
前走時馬体重478kg
POINT全兄のアルアインを一回り小さくしたような馬で、馬体のシルエット自体は似通う部分が幾つもある。兄は筋肉量が豊富で見た目から力強さを感じる体つきをしているが、この馬は全体的にスラッと見せており、距離の融通はコチラのほうが利きそうなイメージを受ける。背中には銭型が浮いており、体調は申し分ない状態。腹袋が立派なのはこのきょうだいに共通することなので、何も心配はいらないか。ここでも勝ち負けできる素質があると見た。

レッドレオン

(牡3、栗東・角居厩舎)

ディープインパクト
レッドエルザ
母父Smart Strike
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重442kg (最高:442kg) (最低:442kg)
前走時馬体重442kg
POINTこの馬はどちらかというとディープインパクト自身に似ているタイプの産駒。小柄でスピードがあり、一見すると華奢なイメージすら与えるほど。440キロほどの馬体だが、トモの筋肉はしっかりとスジが浮いて盛り上がっているし、筋肉の張りも上々と言えるモノ。肋骨が浮いているようにムダ肉も少なく、新馬勝ち直後になるがいきなり通用してもおかしくない。

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