牝馬クラシック開幕【桜花賞】ラッキーライラックなど12頭を馬体診断!
2018/4/1(日)
アーモンドアイ
(牝3、美浦・国枝厩舎)
父 | ロードカナロア |
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母 | フサイチパンドラ |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 3戦2勝 |
重賞勝利 |
18年日刊スポシンザン記念(G3) |
連対時平均馬体重 | 467kg (最高:472kg) (最低:464kg) |
前走時馬体重 | 464kg |
POINT | 父ロードカナロア譲りの豊富な筋肉量。父の名前を聞くとスプリンターのイメージが湧いてくるが、母フサイチパンドラは比較的胴にゆとりのある馬で、この馬も程よい胴の伸びを感じる。もちろんマイルは得意にしている距離だが、3歳春の時点なら距離が延びても問題なくこなしてくれそうで、春二冠は安定勢力と見ている。毛艶も光っており、馬体も引き締まって3ヶ月ぶりの実戦とは思えないほど。まず勝ち負けになる好仕上がり。 |
アンコールプリュ
(牝3、栗東・友道厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | オイスターチケット |
母父 | ウイニングチケット |
通算成績 | 3戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 426kg (最高:426kg) (最低:426kg) |
前走時馬体重 | 426kg |
POINT | 背中側が短く、腹側が長く見える「長駆短背」で、このような体型の馬は体を伸縮させるのが上手く、瞬発力や持続力に長けていることが多い。骨格的にマイル近辺がベストの距離で、メンバー強化でも1ハロンの延長は全く問題にならないだろう。休み明けのフィリーズレビューを一叩きされ、反動が出るどころか馬体の張りは更に良くなってきた。毛艶もピカピカに磨き上げられており、代謝も良さそう。見栄えはこの馬が一番で、穴として。 |
スカーレットカラー
(牝3、栗東・高橋亮厩舎)
父 | ヴィクトワールピサ |
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母 | ヴェントス |
母父 | ウォーエンブレム |
通算成績 | 6戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 439kg (最高:444kg) (最低:436kg) |
前走時馬体重 | 442kg |
POINT | 【2/3の抽選対象】父がパワー型の産駒を多く輩出しているヴィクトワールピサ、母父が米国二冠馬のウォーエンブレム。この馬も胸前の筋肉が発達しており、やや前駆が強い印象を受ける。筋肉の付き方を見ても体の柔らかいタイプには見えないが、上がりの掛かる展開や持続力を要求される流れには強そうだ。冬毛も抜けて状態は上向き、流れ次第で食い込みもありそう。 |
ツヅミモン
(牝3、栗東・藤岡健厩舎)
父 | ストロングリターン |
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母 | カタマチボタン |
母父 | ダンスインザダーク |
通算成績 | 3戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 540kg (最高:540kg) (最低:540kg) |
前走時馬体重 | 532kg |
POINT | 前走時で532キロと牡馬顔負けの馬格。骨格もさることながら、トモにはしっかりと筋肉がついており、見栄えのする馬体を披露している。胴がやや間延びして見えるが、これは父ストロングリターンにも見られた特徴。バランスも良く、将来性の高さが窺える。本質的に大型馬は距離が延びて良いとは言えないが、この馬は腹回りもシャープで素軽い印象。マイルで勝利したが、今後は距離を延ばしても面白い存在。スピード決着に対応できるかがカギ。 |
デルニエオール
(牝3、栗東・池江寿厩舎)
父 | ステイゴールド |
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母 | オリエンタルアート |
母父 | メジロマックイーン |
通算成績 | 4戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 410kg (最高:412kg) (最低:408kg) |
前走時馬体重 | 410kg |
POINT | フィリーズレビュー時も410キロと馬体は増えていなかったものの、胸前~肩のラインやトモの張りを見てもわかるように、体つき自体は徐々に逞しくなってきている。骨格自体は小柄でも、付くべきところにしっかりと筋肉が付いており素質は高い。肋骨が感じ取れるように腹回りは細く映るが、毛艶自体は光っており体調は良さそう。このくらいの馬体を維持することができれば、本番でも怖い存在。 |
トーセンブレス
(牝3、美浦・加藤征厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ブルーミンバー |
母父 | ファルブラヴ |
通算成績 | 4戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 461kg (最高:466kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 456kg |
POINT | 【2/3の抽選対象】450~460キロ台の馬体重でレースに挑んでいるが、数字以上に迫力のある立ち姿を見せている。飛節の角度も理想的で、骨格のバランスも整っている。更に胸前やトモの筋肉も皮膚を薄く感じさせるくらい張りがあって、かなりの能力を秘めていると見た。毛艶もビロードのような光沢があり、体調は申し分のない状態だろう。賞金的に抽選対象となっているためイチオシにはならなかったが、出走できたなら勝ち負けまであると見ている。 |
ハーレムライン
(牝3、美浦・田中清厩舎)
父 | マンハッタンカフェ |
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母 | マクリス |
母父 | グルームダンサー |
通算成績 | 7戦3勝 |
連対時平均馬体重 | 459kg (最高:466kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 456kg |
POINT | やや長方形のシルエットは父マンハッタンカフェ譲り。マイル戦で3連勝しているが、距離はもう少し延びても対応できるだろう。長距離馬の父から受け継いだ心肺機能とバランスの良さが光る。胸前、肩周りにも立派な筋肉が付いており、スタートも比較的速い。速度を維持できるのがこの馬の最大の武器と言えるだろう。昨秋から月1走ペースで走っているが消耗は感じられないし、状態は良さそうだ。 |
プリモシーン
(牝3、美浦・木村厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | モシーン |
母父 | Fastnet Rock |
通算成績 | 3戦2勝 |
重賞勝利 |
18年フェアリーステークス(G3) |
連対時平均馬体重 | 475kg (最高:482kg) (最低:470kg) |
前走時馬体重 | 482kg |
POINT | 父ディープインパクト譲りの「長駆短背」で、後肢の造りもディープ産駒らしい形をしている。父は持続する末脚が最大の武器であったが、この馬の前走も外から早めに動く競馬だったように、ロス無くストライドを伸ばすレース展開が合っている。阪神の外回りコースへ替わるのは好材料と言えるだろう。毛艶も黒光りして抜群に良く見えるし、休み明けで緩んだ印象も受けない。ブランク明けでテンションさえ上がらなければ好勝負になる。 |
マウレア
(牝3、美浦・手塚厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | バイザキャット |
母父 | Storm Cat |
通算成績 | 5戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 446kg (最高:450kg) (最低:438kg) |
前走時馬体重 | 438kg |
POINT | ディープインパクト牝馬らしいコンパクトにまとまった、バランスの良い立ち姿。全姉アユサンよりも身長が高く、胴もシルエットに対して長め。長く脚を使わせることのできる阪神マイルはピッタリの条件といえる。今年3戦目になるが、栗東滞在の効果か前走と比較して腹周りにもゆとりが出てきており、状態アップの雰囲気。筋肉の張りも上々で、本番1週前にしてほぼ仕上がりは万全といえるだろう。巻き返しに期待。 |
ラッキーライラック
(牝3、栗東・松永幹厩舎)
父 | オルフェーヴル |
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母 | ライラックスアンドレース |
母父 | Flower Alley |
通算成績 | 4戦4勝 |
重賞勝利 |
18年チューリップ賞(G2) 17年阪神ジュベナイルF(G1) 17年アルテミスステークス(G3) |
連対時平均馬体重 | 486kg (最高:494kg) (最低:480kg) |
前走時馬体重 | 494kg |
POINT | 3歳春に成長を遂げたオルフェーヴル産駒らしく、ここに来て一気に馬体が良化。元々筋肉量の豊富なトモは更に丸みを帯びて力強くなり、胸前~肩の筋肉も盛り上がっている。前腕の筋肉すらくっきりとスジが入っているように、相当パワーアップしてきている印象を受ける。毛艶も前走時より輝いて見え、状態は格段に上がってきている。文句無しの好仕上がりで、勝ち負け濃厚と見た。 |
リバティハイツ
(牝3、栗東・高野厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | ドバウィハイツ |
母父 | Dubawi |
通算成績 | 4戦2勝 |
重賞勝利 |
18年フィリーズレビュー(G2) |
連対時平均馬体重 | 447kg (最高:450kg) (最低:442kg) |
前走時馬体重 | 442kg |
POINT | シルエットに対してトモの容量が大きい。胴の長さ自体は平均的だが、前脚が若干短く、距離はマイルくらいまでで良さが出そう。まだ成長余地を残しており、その中で重賞を勝ちきったのは立派。蹄底も比較的厚みがあるタイプなので、多少の馬場悪化もこなせるのではないだろうか。本番でも上がりの掛かる展開になれば一発ある。 |
リリーノーブル
(牝3、栗東・藤岡健厩舎)
父 | ルーラーシップ |
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母 | ピュアチャプレット |
母父 | クロフネ |
通算成績 | 4戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 498kg (最高:502kg) (最低:494kg) |
前走時馬体重 | 498kg |
POINT | 牝馬らしからぬ雄大な馬格で、筋肉量も骨量も立派。トモの容量がシルエットに対して大きく、若干持て余していたようなところも見られたが、チューリップ賞時と比較して明らかに締まってきている点に好感。肩の筋肉が盛り上がっており、前脚のフットワークが非常に力強い。坂のある阪神コースも苦にしないだろう。肋骨が薄っすらと感じられるように1週前の時点でキッチリと仕上がっている。当然ここでも上位争いできると見た。 |
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